Konica Minolta先日のニコンのフィルムカメラからの撤退以上にショッキングなニュースが飛び込んできました。フジカラーに並ぶ写真用フィルムのトップブランド「サクラカラー」などを販売していた小西六写真工業と、AF一眼レフカメラ「α-7000」でカメラ業界に旋風を巻き起こしたミノルタが事業統合して生まれた、写真の申し子とも言うべきコニカミノルタがなんと写真事業から完全に撤退することを発表しました。

プレスリリースによると、カメラ事業はすでに提携を発表していたソニーに譲渡し、3月31日をもって終了するそうです。これによってαマウントシステムは何とか存続することになりますが、ソニーも体力的に厳しいのではないかと思われるので、今後の展開には不安が残ります。光学事業を専門としないソニーがどれだけリソースを注ぐことができるかにかかっているでしょうか。まあ、レンズはタムロンシグマがいるので何とかなるでしょうが。

カラーフィルム、カラーペーパー(印画紙)については段階的に品種を絞り込み、2006年度末までに生産を終了するということです。DPE向けのミニラボについても今年度末までに生産を終了し、その後のサービスはノーリツ鋼機へ委託し継続するそうです。さすがにこういった事業は簡単に撤退というわけにはいかないということなのですが、ミノルタ製品を使っている店の人にとってはかなりの衝撃ではないでしょうか。

コニカの写真事業の起源は1873年にまで遡るということで日本で一番の老舗ということになりますが、デジタル化の波に乗り切れず撤退に追い込まれてしまったというのは残念なことです。そのコニカが写真事業から撤退ということになると、一体何が残るのかが気になるところですが、製品情報ページを見てみると写真以外にも光学関係の事業というものが存在するということがわかりますね。

しかしこうなると次はペンタックスか、と心配になってしまいますが…まさか提携したSamsungに吸収されてしまうなんていうことはないでしょうね?

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