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PCで日本語を入力するためには欠かせないソフトウェアがIM(Input Method)やIME(Input Method Editor)と呼ばれるものですが、Windowsに付属のMS-IMEでの変換効率の悪さにはほとほと呆れてしまいます。IMがまだ「カナ漢」と呼ばれていたWindows以前、一太郎の前身であるJX-Word太郎からの付属ソフトウェアとして群を抜いた変換効率の良さで知られていたのがジャストシステムのATOKですが、これまで職場のPCにはインストールして使っていたものの、自分のPCのために購入してまでは使用したことがありませんでした。しかし、使用しているCLIEに付属してきたPalm OS用のATOKのユーザ登録をしていたおかげで、今日発売のATOK 2006 for Windowsが税込み5250円という優待販売の知らせがきたため、とうとうMS-IMEには愛想を尽かして購入してみることにしました。

ATOK 2006 for Windows CD-ROM
ATOK 2006 for Windows CD-ROM

posted with amazlet on 06.02.11
ジャストシステム (2006/02/10)

ということでこのエントリー自体ATOKを使用して書いてみているのですが、やはりさすがの変換効率です。思いのままにカナで入力した文章が一発で漢字に変換でき、誤変換はほとんど生じないので後でいちいち修正させられるということがなく実に快適です。また、類語辞典なども搭載されているので、別の言い回しに変えた方がいいかな、というようなときにも候補を表示してくれるので、文章を書くためのツールとしては非常に優れているといえるでしょう。MS-IMEの時に気になって仕方のなかった、後で修正しなければならないために思考が寸断されるという問題がほぼ完全に解消されているというのが実感で、本当に嬉しく、かなり満足度は高いものです。まあ、これまでのバージョンのATOKを使用していた人がわざわざバージョンアップするほどのものかどうかはわかりませんが、MS-IMEの無能ぶりに辟易していたという人には自信を持ってお勧めできます。

過去のバージョンによる優待のない場合、Amazon.co.jpで6700円、直販で7140円、ダウンロード販売なら6300円という価格ですが、それでも十分に見合う性能を体感できるのは間違いなく、Windowsで文章を入力する機会の多い人にはお買い得とさえ言えるでしょう。

私はこれまでこのブログのエントリーはGNU EmacsSKKを使用した単漢字変換で、自作の簡単な「日記モード」というものを使って入力したものをコピー&ペーストしていたのですが、今後は普通にブラウザの編集画面上で入力する気になってきました。元々は突然ブラウザが落ちるなどしてせっかく入力した文章がフイになるのが我慢できなくなってそういう面倒なことをするようになったのですが、FreeBSDで日本語入力環境の設定が面倒で使い始めたSKKが一旦慣れてしまうと快適で離れられなくなっていたというのもあります。しかしこのATOKの快適さはそれを上回るものなので、NTEmacsでまともにインライン変換入力ができるようにインラインパッチを当てて一挙両得、を狙ってみようと思います。

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