Panaracerネーミングセンスはどうかと思いますが…

私の自宅から勤務先までは道のりでおよそ2.5kmほどと都会に住む人にとっては夢のような環境かもしれませんが、この距離なので通勤手段は自転車として登録しています。しかし、昨年春頃タイヤがパンクして以来それを修理するのが面倒であったのと、健康のためという名目でしばらく徒歩で通勤していました。自転車で10分足らずの道のりも歩くと30分弱かかってしまうので億劫で時間がもったいないように感じてしまいますが、他の多くの人と比べれば30分の通勤時間などまだ短いくらいでしょうし、週末もろくな運動をしていない私にはちょうど良い運動でしょう。雨の中自転車に乗るのは危険だと思い、もともと雨天時は徒歩で通っていたのですが、「雨だから歩く」というのと違い習慣的に歩くというのはさほど苦になりませんでした。

ということで「このままずっと徒歩でも良いかな」と思ってはいたのですが、最近次男も自転車の補助輪が外せるようになり、「家族で自転車に乗って出掛けられると楽しいかな」と思うようになったので、私もようやく重い腰を上げてパンクを直してみようという気になりました。

私の自転車というのは14年も前の初ボーナスで買った、錆びも目立つTREKのマウンテンバイクなのですが、最後に使っていたのはSpecializedのNimbusというスリックタイヤでした。「せっかくスリックタイヤにするなら抵抗の少ない細めのものを選ぶべし」とどこかに書かれていたので1.5inchのものにしたのですが、これが実は段差を超えるときにショックが大きいという欠点があって今一つ…まあタイヤ自体は悪くはなかったのですが、そもそもゴムが劣化してボロボロになってきていたので潔くタイヤごと交換することにしました。

そこで今度は若干太めで、耐パンク性の高さを謳っているものにしようということで、通勤通学用をターゲットにしているというパナレーサーの「ツーキニスト」という名前のタイヤを選んでみました。この名前のダサさが逆に実用本位なイメージを醸し出しています。

自転車のタイヤ交換というものは大して手間のかかるものではなくて、ホイールが簡単に取り外せるマウンテンバイクであれば私が前後交換しても小一時間で済んでしまいます。素人の私でこの時間なので、慣れたプロであればそれこそあっという間のことでしょう。必要な工具も3本のタイヤレバーくらいのものです。ただ逆にパンク修理となるとチューブのアナを捜し出すのが面倒なので、かえって時間がかかってしまうかもしれません。

というような具合に億劫がっていた割にはあっさり交換できてしまい、早速月曜日から自転車で…と思っていたところで昨日は朝から雨が降ってしまい、久しぶりの自転車通勤は今日からということになりました。1年半のブランクがあるので腿が思うように動かなかったり心臓がバクバクいったりはしてしまったのですが、やはり時間がかからないというのはいいですね。特にさっさと家でくつろぎたい帰り道は余計にそう思います。

新しいタイヤの方はトレッドパターンはお世辞にもカッコいいとは言えないものですが、これがグリップ力と排水性と静粛性を上手くバランスさせたものなのか、実にスムーズに転がり、しかし確実にアスファルトを捉えて安心感を与えてくれる優れたものでした。1.75inchという若干太めのサイズも交差点での歩道の乗り降りなどのショックを吸収してくれて疲れません。まさに通勤者のための至極実用的なタイヤと言えそうです。

あとは何とか体力と筋力を付けてあちこち出掛けたいと思うのですが、若かりし頃のように意味もなく自転車で山に登りに行ったりということはできないでしょうね…あの頃は本当に体力が有り余っていたものですが。