California Dreams Tour 2011年甲斐もなくいっぱい跳んでしまいました。

私が日頃聴く音楽はほとんど洋楽に限られているとはいえ、あまり偏らずに様々な種類のものを聴いていこうと思っているのですが、特に好きなのは女性ボーカルのポップです。最近人気がある人で言えばLady GaGaであるとかKe$haであるとか、特に自分で曲を書いているような音楽的才能も兼ね備えた人が好きなのですが、中でも一番好きなのがKaty Perryです。もともとゴスペルを聴いて育ったKatyはゴスペル歌手としてキャリアをスタートしているのですが、その才能が開花したのが2008年のアルバム”One of the Boys“で、それに続く2010年の”Teenage Dream“でもファンの期待を上回る素晴らしい楽曲を提供してくれました。そのKatyが今回、アルバムツアー”California Dreams Tour 2011“の一環で来日公演を果たしてくれたので、私もZepp Osakaに行って聴いてきました。

当日は休暇を取得して満を持して臨んだのですが、開場前のZepp Osakaに行ってみるとその活気に圧倒されてしまいました。会場に集まっているファンは見たところ8割ほどが女性で、しかも年齢層は10代後半から20代までが中心のようで、私のようなオッサンはチラホラといるだけ、しかもその人達が周りから完全に浮いてしまっているので、私もあんな感じなのかなあと思うと気落ちしてしまいそうでした。しかし、もうすぐKatyに会えるというのにそんな事は言っていても仕方が無いので、気にしないことにしました。

今回のライブ会場のZepp Osakaは1回がオールスタンディングということで、あらかじめ決められた整理番号順に入場したあとは先着順で場所取りということになるのですが、少々焦りすぎて荷物をコインロッカーに入れるときに誤ってメガネとタオルも入れたまま鍵を掛けてしまい、それに気付いて開け直したので300円を無駄にしてしまいました。我ながらなんとも間抜けなことです。

ということで7:00の開演時間に対し6:30頃には会場中程右寄りに場所を確保して待っていたのですが、7:00を過ぎても一向に始まる気配はなく、結局会場の照明が落ちたのは7:30を回ってからでした。ステージのカーテン前にはDJブースのようなものが設置されていて、何が始まるのかなと思っていたら、前座はまさにDJでした。カリフォルニアのDJ Skeet Skeetという人のDJプレイで、私はこういうのは初めてだったのですが、最近では珍しくないのでしょうか。客層が若いせいもあって結構な盛り上がりでしたが、「ウェブサイトからフリーでダウンロード出来るよ」と言っていたとおり、当日かけていた曲もダウンロード出来るようになっていました。

結局この前座は45分ほど続き、最終的にKatyの姿を見ることができたのは8:30を過ぎてからでした。焦らしに焦らされた後だけあって、出てきた時には皆一気に熱狂です。ステージ上方のスクリーンに映し出されるKaty主演の小芝居と絡めて、様々な衣装で登場するKatyには周囲の女の子たちが「カワイー」を連呼していましたが、そのプリティな姿に似合わぬパワフルなボーカルが素晴らしかったです。ただ辟易したのは私の斜め後方にいた女性が耳元で大きな声で歌うことで、肝心のKatyの声がよく聴こえないほどでした。よほど一言言ってやろうかと思いましたが、まあ気持ちもわからないではないので我慢していたら中盤には力尽きたようで助かりました。

それはともかく、ショーは衣装の早変わりあり、ダンスあり、ギターの弾き語りあり、と緩急織りまぜながら楽しませてくれ、また曲の合間もスクリーンの映像のおかげで待ち時間が気になることもありませんでした。楽曲はアルバムTeenage Dreamからの曲を中心に、One of the Boysから曲も交え、また他アーティストの曲としては唯一I Wanna Dance with Somebody (Who Loves Me)というちょっと懐かしい曲が歌われました。また途中何人かの観客がステージに上げられ、Katyにキスされたりハグされたりと大サービスで、あの人達には忘れられない良い思い出になったことでしょう。

ということで、結局終わった時には10:30を回っており、私は余韻に浸る間もなく終電を気にしながら急いで帰宅しなければならなかったのですが、実に楽しいライブでした。MCでは「日本が大好き」と何度も言っていましたがそれはリップサービスにしても、「周りの人には今は日本に行かないほうがいいと言われたけれど、今こそ行くべきだと思ったから来た」たというのは嬉しいですね。関西では実感として震災の影響を感じることもあまりありませんが、震災のせいで来日を取りやめてしまったアーティストもいる中でこう言ってもらえると温かい気持ちになるものです。新婚の旦那が入国できず待っているのに「もう日本から帰らないといけないから悲しい」と言うのはさすがに嘘だろうと思いましたが…

ちなみにちょっと驚いたのはフラッシュ撮影と「プロ仕様カメラ(一眼レフ等)」は禁止なものの、撮影自体は自由だということです。これだけビジュアルにも凝っているステージなのに、何と太っ腹なのかと思ってしまいますが、一眼レフが一律「プロ仕様」として禁止されてしまうのは残念ですね。私はカメラの持ち込みは禁止だろうと思い持参していなかったのですが、さすがにiPhone 3GSのカメラでは全然ダメでした。そうと知っていればI-10を持っていったんですけどね…