EX-wordしっかり元を取ってくれるといいのですが。

外国語を学ぶにあたって欠かせないものといえば辞書があげられるかと思いますが、今や少なくとも日本では紙の本のものを使っている人は少数派で、ほとんどの人は電子辞書を使っているのではないでしょうか。電子ガジェット大好きな私ももちろん…と思いきや、辞書に関しては紙のものの方が好きで、英英辞書はOxford Advanced Learner’s Dictionary(OALD)を愛用しています。この辞書を買ったのはCD-ROMが付属していて、専用のアプリケーションをインストールしてPCでも利用できるからだったのですが、職場では机の脇に置いた辞書をめくって引いています。紙の辞書の良いところは、目的とする単語だけでなく、その周辺に載っている単語にも目が行って知識を広げることができるところです。まあこれは仕事中には脇道に逸れることになるのであまり良いことではないのかもしれませんが。

しかし、電話のダイヤルがなくなりボタンになったように、カセットテープやビデオテープがなくなりCDやDVDあるいはネット配信に取って代わられようとしているように、辞書もいずれ電子辞書が当たり前のものとなるのかもしれません。確かにある単語の意味や用法を調べるためには効率的で理にかなっています。計算尺やそろばんが電卓に起き変わってしまったように、私の子供達の世代には電子辞書が授業でも使われるようになるかもしれません。だからというわけではないのですが、先日それぞれに電子辞書を買い与えました。

店頭にはたくさんの製品が並んでいて、いったいどうやって選んだら良いものかとかなり時間がかかってしまいましたが、最終的に二人が選んだのはカシオEX-wordというブランドでした。長男はXD-B4850という高校生向けのモデルを、次男はXD-B3850という中学生のモデルを選びました。長男は小6、次男はまだ小3ですが、小学生向けのモデルというものはないのでこういう選択になるのも仕方ありません。

どちらのモデルも機能的な差はなく、収録されているコンテンツの違いのみのようですが、それぞれ140、120ものコンテンツが収録されているとのことです。同じ国語辞典でも高校生モデルは広辞苑、中学生モデルの方は大辞泉という違いがありますが、それぞれのモデルを特徴付けるもので妥当と思えます。私が今回重視したのは英英辞書が収録されているということだったのですが、高校生モデルの方はOALDとLongman Dictionary of Contemporary Englishを収録しており全く問題ありません。一方中学生モデルでは純粋な英英辞書ではなく、ケンブリッジ英英和辞典というものが収録されているのですが、これが案外良くできたもので、英語の意味に簡単な日本語の意味も追加されていて、まさに中学生には使いやすいのではないかと思われます。

電子辞書ならではの機能としては、単語の発音を音声で知ることができるというものがあります。紙の辞書では発音記号から読み取るしかありませんでしたが、本当に耳から聞くことができるのとではやはり大きな違いがあります。ましてや小学生には発音記号で理解しろというのも無理がありますから、これは必要不可欠な機能といっても良いでしょう。

このシリーズは「ツインカラー液晶」といって5.0型のメインの液晶の他にキーボード側にも2.6型のカラー液晶タッチパネルを備えており、操作状況に応じて手書き入力パネルや音量調節ボタンなど様々な機能を持たせています。ちょっと前の感覚からすると何と贅沢な構成かと思ってしまいますが、ニンテンドーDSの影響もあるのでしょうか、確かに使い勝手は良くなっているようです。

ということで、私も持っていない電子辞書をこどもに買い与えることになってしまい、大きな散財となってしまったわけですが、さすがに100を超えるコンテンツというのは膨大な知識の宝庫です。仮におもちゃになってしまったとしても、面白がって使っているうちにその知識を吸収してくれるのならば、意味のある投資といえるかもしれません。見ているうちに私もまた欲しい物が出てきてしまいましたが…