Mission: Impossible - Ghost Protocol一年の締めくくりに相応しい(?)大作。

今年はいくつもの天災で多くの人々が大変な思いをしましたが、その2011年もあと数時間で終わろうとしているところです。年の瀬はなにかと慌ただしく落ち着かないものですが、帰省してしまうと今度は特にしなければならないこともなく、時間を持て余し気味になってしまうものです。子供たちにとっては久しぶりに会う従兄弟同士で仲良く遊んでいたりしますが、私は子供を親に任せて映画を観に行ってくることにしました。

もちろん今年最後に観る映画になりますから、それに相応しい作品を選びたいものですが、今回観てきたのは1960〜70年代のテレビシリーズ「スパイ大作戦」からTom Cruiseがプロデュースして最新のアクション大作シリーズに生まれ変わったMission: Impossibleの最新作、「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」です。観に行った方のブログでの感想によれば、これまでの本シリーズの作品の中でもっとも面白いということだったので大いに期待して劇場に向かったのですが、確かに評判に違わぬ作品でした。

世界各地をまたにかけての活躍が魅力の一つとなっているこのシリーズですが、今回の舞台となっているのはハンガリーの首都ブダペストに始まり、モスクワドバイ、そしてインド最大の都市ムンバイとなっており、私達日本人から見てもエキゾチックな都市ばかりです。特にドバイでは世界最高の建築物であるブルジュ・ハリファが舞台となっており、その外壁を登るTom Cruiseの姿は予告編でも明らかになっていた通りです。このブルジュ・ハリファでのスタントは代役を使わずTom自身が演じたということでも話題となっていましたが、スタッフにとってはありがた迷惑ではないのかと思ってしまうのは私だけでしょうか。

しかし見どころはこのシーンだけではありません。というよりもむしろ、このシーンなんてまだまだ序の口かもしれません。2時間ちょっとの本編のうち2時間ほどは息もつかせぬアクションシーンなのではないかというほど、冒頭からミッションが完結するまで興奮しっぱなし、手に汗握るというのが全く比喩ではなく本当に両手にいっぱい汗をかいてしまう緊迫したシーンの連続でした。映像的には一見落ち着いた場面でも緊張感に満ちているので、気を抜いている暇もありませんでした。

今回はBMWの協力を得て、Tomが乗る車は最新のBMW車となっていましたが、その他にもBugatti Veyronなどの超高級車が登場したり、車好きにとってはそういう面でも豪華な作品となっているのではないでしょうか。また、カースタントもかなり激しいものとなっており、高い車がボロボロになってしまうのはもったいなくも感じます。まあ、CGで作られた映像もあって実際に潰してしまっている車はそう多くはないのかもしれませんが。

この作品はTomのTomによるTomファンのための映画とも言えるかもしれませんが、それにしても若々しくて来年50歳になるとは思えません。このシリーズが続くのもTomの元気が続く限りということなのでしょうが、一体何作目までとなるのでしょうね。