愛がなければここまでできない?
J.R.R. Tolkien原作の「ホビットの冒険」を映画化した「ホビット」シリーズですが、前作の公開からちょうど1年が経ち、3部作の2作目となる「ホビット 竜に奪われた王国」が早くも公開されました。児童文学でありあまり長い物語ではなく、また当初は2部作が予定されていたということもあり、撮影の多くの部分は3作分並行して進められていたようですが、一部は本作用に追加撮影されたものになっているそうです。物語の設定上あまり長い期間の話ではないので、CGで修正すればなんとかなるとはいえ最後の方であまり老けてしまっているようでも困るので、これからもそういう手法は多く取られるのでしょう。
さてそれはともかく、アメリカでの公開2週目の今日、いつものように一人で映画館へ足を運んで観てきました。前回はHFRという新しい技術を使用した滑らかな映像も見ることができましたが、編集にかかるコストに見合う効果が得られないと判断されたのか今作では見送られてしまったようなので、今回はIMAX 3Dで観ることにしました。(2014-01-05 追記: 劇場によってはHFRでの上映が行われているようです。)
今回は闇の森に辿り着くところからはなれ山までの旅とスマウグとの戦いの半ばまでということになっています。まず前半は闇の森で雲から脱出した後でエルフの王Thranduil、LegolasやTaurielといった闇の森のエルフたちと関わることになります。LegolasもTaurielも原作には登場せず、原作ではあまりエルフたちの出番はないのですが、映像的に華があるので映画では活躍させたいところなのでしょう。
後半ははなれ山で黄金の山に身をうずめて眠るスマウグとの対決が見せ場となります。ここで財宝にしろドラゴンにしろ、登場するものは何もかもCG技術の発達した今でなければ映像化することのできないものでしょう。CGには金が掛かるとは言いますが、CGなしで同じものを実現しようとすればそれ以上にとてつもない予算が必要になるのでしょうから、なまじ実現できるようになってしまっているために求められるレベルが高くなっているということなので仕方ありませんね。
ということでいよいよ次は完結編になりますが、またちょうど一年後に公開が予定されているようです。しかし今回も最初はどんな話だったか思い出すのに時間がかかってしまいましたので、次は観る前に復習しておいた方がいいかもしれません。たった一年で、しかも映画を観た後で原作を読み直したというのにほとんど覚えていないとは、もともと乏しい私の記憶力もさらに衰えていってしまっているようで…