ホンダレジェンドのフルモデンルチェンジを発表しました。レジェンドと言えばホンダのフラッグシップモデルですが、今回のモデルチェンジの目玉は「世界初の四輪駆動力自在制御システム」と、何と言っても国産車国内初の280psオーバー(300ps)のエンジンです。レジェンドともなると車重が1800kgもありますので、走りのイメージで売る車ではありませんが、高速走行時の余裕としてその本領は発揮されることでしょう。

四輪駆動力自在制御システムSH-AWDの方は世界初とは言ってもこれに近いシステムはランサーエボリューションのAYCなどでも実現されているので、個人的にはさほど目を引くものではありません。

280psの「業界自主規制」はしばらく前からいつ解除するかという状況だったのですが、ホンダがその先陣を切ったので、今後各社から続々と出てくることでしょう。そもそも、これは自主規制といいながら事実上の行政指導だったわけですが、輸入車の場合には全く無関係に500psというような車も発売されていたわけで、このまま続けていては国内メーカーの技術が海外メーカーに遅れをとることになりかねない、というような判断でもあったのでしょうか。280psという数字にどういう意味があるのかも判らなかったのですが、日本車でも輸出仕様では300ps以上の出力が出ていたり、国内仕様でもデチューンしてあるだけだったためにちょっとした改造で簡単にそれを超えることが可能であったので、実際には安全上も大した意味を持たないということだったのでしょう。

まあ、私自身は絶対的なパワーやスピードにはあまり関心がないので、どうでもいいといえばいい話です。私は、運転していて楽しいと感じるのはパワー感やスピード感といったものだと思うので、そういった感覚を大切にした車作りを心掛けてほしいと思います。

関連投稿