リブートってちょっと便利。
🦹🏻‍♀️

Marvel Comicsを原作とするスーパーヒーローものの映画作品は大変な人気を博していますが、Spider-manDeadpoolという例外はあるものの基本的にそれはAvengersに参加しているキャラクター、言い換えればWalt Disneyが配給するシリーズのみで、20th Century Foxの配給によるX-MenFantastic Fourはあまり芳しくないようです。しかし、X-MenをFantastic Fourと一緒にするなという話はあるかもしれませんが、伝統ある20th Century Foxも今年Disneyによる買収が完了し傘下に入ったことで、今後テコ入れがあるかもしれません。

そんな映画「X-Men」シリーズの最新作にして独立したFoxによる最後の作品である「X-MEN: ダーク・フェニックス」が公開されたので、日本での公開初日に早速観に行ってきました。実は私自身はAvengersよりもX-Menの方がちょっとシリアスな感じがあって好きなのです。

本作の主役はサイコキネシステレパシーの能力を持つJean Greyで、本作はJeanの物語となっています。幼い頃に自分の能力の爆発により両親を失い、Charles Xavierの「恵まれし子らの学園」に引き取られて育てられたJeanは大きくなってX-Menの一員となりますが、そのミッションとしてスペースシャトルEndeavourのクルーを救出する際、太陽フレアのようなエネルギーを受け…というあたりにしておきましょうか。

Jeanを演じているのは前作「X-MEN: アポカリプス」に続いてSophie Turnerです。もともとFamke Janssenが演じていたリブート前のシリーズからJeanの能力は他のX-Menメンバーに比べても強すぎるのではないかと思っていたのですが、さらに強力になった本作での人類のレベルを超越した存在感を感じさせる演技だったのではないかと思います。なお、WIREDは「『X-MEN:ダーク・フェニックス』の完成度はともかく、手の演技は注目に値する」というレビューを掲載していますが、確かに彼女の優雅な手の動きは印象的かもしれません。あとはおなじみのメンバーがおなじみの通り、という感じでしょうか。

まあそれほど特筆すべきことはなく、お約束どおりということですが、それは期待を裏切ることもないということです。シリーズのファンにとっては自分の望むとおりにストーリーが進むということに近いので、それ以上のものを望まなければ十分に楽しめるのではないでしょうか。ただ、ファンでない人にとっては面白みがないということになってしまうのも仕方のないことなのかもしれません。私はどうだったかというと、これで終わってしまうなんて寂しい、続きを作ってほしい、ということになります。