今、映画館では「フレディ・マーキュリー The Show Must Go On」という映画が上映されていて、私もちょっと気になってはいたもののあまり詳しくは知らなかったのですが、実はこの作品の上映時間がわずか49分で、Amazon Prime Videoでも観ることができる「フレディ・マーキュリー キング・オブ・クイーン」の再編集版だということをある人のブログで知ったので、それならまず元の作品の方をと今日観てみました。

本作はタイトル通りQueenのリードシンガーであったFreddie Mercuryの伝記的ドキュメンタリー作品ですが、当時のマネージャーやジャーナリストへのインタビューを中心に構成されていて、Freddie自身の映像は短いカットが挟まれるだけとなっています。また、あくまでFreddieについてのものであり、Queenの他のメンバーは蔑ろにされているようなところがあって、Brian Mayらの過去のインタビュー映像が引用されているだけで独自のインタビューなどはなく、Queenのファンが観て楽しいものではないかもしれません。

QueenとFreddie Mercuryの映画といえば2018年の「ボヘミアン・ラプソディ」がまず思い浮かびますが、あの作品のような感動的な構成もなく、ただ淡々と思い出話が続き、しかもほとんど新しい情報もなく、Freddieは素晴らしかったなというだけのものになっています。一番良かったのは、The King of Queenというタイトルではないでしょうか。

しかし、これは無料配信で観ることができたのでまあこんなものかなという感じですが、映画館で2000円払ってこれだったらどうでしょうか。再編集で新しい映像も追加されているようなので、その部分に価値があればいいのですが、興行的にうまくいっているのか心配になってしまいます。