通称「転スラ」こと「転生したらスライムだった件」は小説家になろう連載されていた人気ライトノベルと、同名のアニメ化作品など一連のシリーズですが、サラリーマンだった主人公が通り魔に刺されて亡くなったあと、異世界の洞窟でスライムとして転生し、その後成り上がっていくというストーリーです。最底辺の魔物であるとされるスライムが成り上がるというのが少々意味不明な感じもありますが、そこがまた面白いところでもあります。

さて、その転スラの劇場版アニメ作品である「転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」というのが2022年の11月に公開されていて、私はそれを劇場では観ていなかったのですが、今日からdアニメストア配信開始されたので、早速観てみました。

ストーリーは原作者による完全新作とのことで、本編にはないサイドストーリーとなります。本作オリジナルの登場人物としては、ベニマルの幼馴染であるヒイロと、ラージャ小亜国の女王トワが中心となります。冒頭はかなりシリアスな戦闘シーンから始まり、本シリーズの雰囲気には珍しい感じになりますが、それほど深い意味はないような気がします。もちろんリムルを始めとする本編のメインキャラクターたちはしっかり登場します。

それほど複雑な展開でもありませんが、馴染のキャラクターたちが活躍してくれることもあって、なんだかんだで退屈せずに最後まで一気に観ることができました。さすがに劇場版なのでテレビシリーズのときよりも作画に力が入っている気もしますし、音響も臨場感のあるものだったと思います。

本編を観ていないとまったく話に付いていけないでしょうし、魅力もわからないでしょうから、さらにコロナ禍の中での公開だったこともあって興行成績は少々残念な結果に終わったようですが、本編のファンにとっては楽しめる作品だと思うので、これから配信等で回収してもらえないかと思っています。