先日MacBook Airを購入してから、困ったり気になったりしたことを一つ一つ解決していっていますが、今度はトラックパッドトラックボールのスクロールの設定の問題です。Macでも設定でスクロールの方向を変えることができて、トラックパッドでは指を動かすのと同じ方向に画面が動くという設定が、マルチタッチができるようになってから一般的なものになっていますが、これが一般的なマウスやトラックボールのスクロールホイールでの動きとは逆の感覚になっています。macOSでは本体内蔵のトラックパッドと外部接続のマウスなどを独立して設定することができないので、トラックパッドで自然な設定にするとトラックボールではWindowsで使用するときと逆方向にスクロールすることになってしまい、ただ慣れの問題では済まなくなっているのでした。

これも何か解決する方法があるに違いない、と調べてみると、noteで「MacBook マウスだけ逆スクロールで使うには(#1478)」という記事を書かれている方がいるのを見つけました。とてもシンプルな記事ですが、ここで紹介されているのがScroll Reverserというそのままの名前のオープンソースのソフトウェアです。その名前の通りスクロール方向を逆転させる設定ができるだけのこれまたシンプルなソフトウェアですが、そのポイントがトラックパッドとマウスの反転を独立して有効・無効に設定できるということです。また、垂直と水平のスクロールも独立して反転できますが、私のKensington SlimBladeではホイール機能は一つしかなく横スクロールは使っていないので、これに関しては役に立つことはないと思います。

インストールも設定も非常に簡単で、インストールはzipファイルからappファイルを取り出して適当なフォルダにコピーするだけ、設定は「Start at login」でログイン時に自動的に起動するようにして、「Enable Scroll Reverser」で有効にして「Reverse Trackpad」のチェックを外すだけ、というものです。これだけでトラックパッドの動作はそのままに、トラックボールのスクロールだけを反転するという期待通りの動作をしてくれました。

相変わらず、それくらいOS標準で設定できるようにしてくれたらいいのに、と思うような単純なことですが、こういったところも非常にAppleらしいところではないかと思います。それがいいこととはまったく思いませんが、いかにもだなという感じです。そういった不満を感じつつも使い続けてしまうのが信者なのでしょうかね。