私は前世紀末ごろにHappy Hacking Keyboard Liteを購入して以来、一貫してUS配列のキーボードを使い続けているのですが、会社から支給されるPCがJIS配列のものになってしまうのは仕方がないとは思っています。しかし、自前のUS配列キーボードを接続した時には正常に認識して動いてくれないと意味がないので、それはなんとか維持したいものです。

しかし先週末、職場から在宅勤務のために持ち帰って自分のキーボードを接続して使用しているノートPCをシャットダウンするときにWindows Updateが作動したのですが、その後起動したところキーボードの設定がリセットされてしまっていて、JIS配列の設定となってしまっていました。ただ、これ自体は大きな問題ではなく、設定し直すことでUS配列として使用できるようになりましたし、むしろ一時期できなくなっていたノートPCの本体キーボードと外付けキーボードで異なる配列を使用するということができるようになっていて、喜ばしい面もありました。なお、このアップデート自体はもっと以前にリリースされたものではないかと思うのですが、勤務先のポリシーでWindows Updateがちょっと遅れて実施されるようになっているので、私のところには今来たということだと思います。

で、これはいいのですが、問題はこの先でした。このノートPCから職場にあるWindows Serverで動作しているマシンにリモートデスクトップで接続して一部業務を行っているのですが、この接続先マシンでのキーボードがJIS配列になってしまうのです。これを変更するにはリモート側のレジストリ変更が必要になるようなのですが、このサーバーマシンの管理者権限は私に与えられていないので、残念ながらその手は使えません。

他に手はないものかと探していて見つけたのが、ULE4JISというフリーソフトウェアでした。このソフトウェアを使用するとレジストリ変更はおろかインストールさえ不要で、ただ起動しておくだけでUS配列に対応してくれるという夢のようなアプリです。早速ダウンロードして起動してみると、まさに期待通りの動作をしてくれて、何も問題なく使うことができました。2009年にリリースされているものにも関わらず、現行のWindowsでも問題なく動作するというのも驚きです。

ということでこのソフトウェア1本で問題は解決してしまったのですが、そもそもどうしてWindowsでは思ったようにキーボードが設定できないのでしょうか。今までMacではそのような問題に出会ったことがないので、そもそも問題がないのか、それとも私が知らないだけなのかわかりませんが、でもMacならシステム設定から普通に設定できるような気がします。下手に気を回して設定を自動化しているために、それがうまくいかない場合にかえって困難に直面するということなのかもしれませんが、きっと「言うは易し」ということなのでしょうね。