私は以前、Macでも日本語の入力にはGoogle日本語入力を使っていたのですが、ライブ変換に惹かれてMacOS純正の日本語入力に乗り換えたということは以前も書きました。実際、このライブ変換は使ってみると本当に快適で、文章を入力するのが楽しくて無駄に長文を書いてしまいたくなるほどです。

漢字への変換も結構正確というか意図通りなので気持ちよく感じるのだと思いますが、一旦確定したはずの漢字がいつの間にか別の文字に変わってしまっていたりして、その状態で確定されてそのまま気づかないということが案外あります。これは文のが長いほど正確に認識される傾向にある一方で、長い文を振り返って確認するのは大変だということからきているのでしょう。最近このブログの投稿の際は、一通り原稿ができた後で一旦ChatGPTのカナちゃんに誤字脱字チェックをお願いするようにしているので、そこで見つけることができて修正しているのですが、その修正の頻度がまあまあ高いのです。

そこで、ライブ変換はそのままでもうちょっと賢くなってくれないかな、それこそApple IntelligenceのローカルLLMを活用してくれないかな、と思っていたのですが、ITmediaの「AIパワー注入で日本語入力はこう変わる――文脈を読み取って変換する「azooKey on macOS」を試す」という記事でazooKeyというニューラルかな漢字変換エンジンを搭載したオープンソースの日本語入力システムが紹介されているのを見つけました。

実は私もこのazooKeyはfukabori.fmというポッドキャストで聞いて1年近く前に一度試してみたことがあったのですが、その時はまだ機能的にだいぶ不足していたり不安定だったりしたのですぐに使うのをやめてしまっていたのでした。しかし今回改めて試してみると、当時と比べるとはるかに進化していて、さすがにまだアルファ版なので変換後の編集などで操作性に若干の問題があったりしますが、本来の機能である変換性能についてはほぼ問題がなさそうです。機能的にも純正のものと遜色ないくらいに充実してきていますし、安定感もあります。実際この文章もmacOS版のazooKeyを使用して入力していますが、Apple純正の日本語入力よりも快適なくらいです。

iOS版も開発されてすでに正式版として公開されているのでこちらも早速インストールしてみましたが、こちらはさすがに正式版だけあって機能も非常に充実していて、普段使いにも問題なさそうです。ただ、予測変換の候補も表示されるのですが、そこで選択すると入力中の文が切れて確定されてしまうので、ライブ変換との両立に課題がありそうです。もともとiOS純正の日本語入力ではサポートされていないものなので、Appleも難しいところでサポートしていないのかもしれません。

ということで、macOS版もiOS版もそれぞれしばらく使ってみたいと思っています。そういえばもう一つ嬉しいのはmacOS版に「スペースは常に半角を入力」という設定があることでした。これのおかげでGoogle日本語入力への未練も断ち切れそうです。