Formula 1の2005年シーズンも残りわずか3戦というところまで来てしまいましたが、私が理解できないのは毎年この時期になってもまだ来シーズンのスケジュールが確定していないということです。F1ほどのビッグイベントなのに1年後の予定が立たないようでは開催地となるサーキットやそれを取り巻く人々は準備が大変なのではないでしょうか。

今年は例年よりも多い19戦が行われ、観戦するだけのファンにとっては楽しみも増えたシーズンだったわけですが、参戦するチーム側にとっては2週や3週の連続開催となると休みがないどころか2シフト制にして対応しなければならないなど、本当に忙しかったことでしょう。このため来年はシーズンを11月まで延長してちょっとゆとりを持たせようという話もあるようですが、そうなるとまたオフシーズンが短くなってしまうという問題もあります。いっそのこと通年開催にでもしてもらえるといいのですが、まあ無理を言ってはいけません。

そんな話と関連して、上のリンク先にもありますが、サンマリノGPを廃止してそのかわりに富士スピードウェイ日本2戦目のグランプリを開催という話もあるようです。サンマリノGPは実際にはイタリアでの2戦目のグランプリとなっているのですが、フェラーリの不振もあって今シーズンのイタリアGPの観客数はかなり伸び悩んでいたようですから、こういう話になっても仕方ないのかもしれません。同じ国で2戦というのはほかにドイツで行われるヨーロッパGPの例もありますので、1国1GPという原則はもはや空文化してしまっています。人気のある国で2回開催して観戦チケットの売り上げを伸ばそうというのは興行としては当然の成り行きですね。

日本国内のローカルな視点で見ると、鈴鹿も富士も中部地方にあるというのがちょっと残念なところです。富士であれば首都圏の人はかなり楽に行くことができるようになりますが、東北や九州などの人にとってはどちらも遠くておいそれとは行けませんね。以前開催された岡山県のTIサーキット英田(現岡山国際サーキット)も関西圏に近くて今一つでしたが、幻となったアジアGPの開催予定地だった大分県のオートポリスは九州の人には良かったのではないでしょうか。まあ、幻で終わってしまっては仕方ありませんが…

そういえば幻と言えば、以前TIサーキットにDTMがやってくるという話があって、チケットの発売まで済んでいたのにその売行きが芳しくないということで取り止めになってしまったということがありました。私も行く気マンマンだったのですが、まだチケットを購入していなかったので文句は言えません。ひょっとしたらそういう人は多かったのではないかという気もするのですが、こういう終わり方をしてしまったらもう二度と来ることはないのではないかと残念で仕方ありません。

それはさておき、鈴鹿はホンダが、富士はトヨタがそれぞれサーキットの筆頭株主となっており、レースでも争う2社がその開催でも争うという代理戦争となっているようです。どちらか1戦のみということになれば、ホンダの方がF1への参戦実績が豊富ということもありますし、さすがに近年連続して開催している鈴鹿の方に分があるのではないかと思いますが、1970年代には富士で開催していたという歴史もありますから案外わかりませんね。

私も一度はサーキットで生のF1を体験してみたいと思っていますが、入手が困難なチケットや現地の混雑、往復の渋滞などを考えるとどうも尻込みしてしまい、毎年テレビ観戦のみとなってしまっています。テレビならば開催地がどこであっても、時差を除けば日本でなくても変わらないくらいなのでどうでもいいといえばいいのですが、やはり日本で開催となると何となく応援にも力が入りますし、母国GPとなれば琢磨ら日本人ドライバーの活躍も期待できますよね。とりあえず今は今年の第18戦、鈴鹿での日本GPを楽しみにしていますが…

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