iPodの爆発的な普及により、MP3形式の音声ファイルの配信による新しい放送の形であるPodcastingが日本でも徐々に認知されつつあるようですが、日本の放送業界ではTBSが先駆けてpodcasting954というサービスを10月3日から開始するとのことです。

試験を兼ねてか現在はそのサービス開始の案内が配信されている状態ですが、サービス開始後には森本毅郎氏の「朝刊読み比べ」や「コラムの花道」ほか、TBSラジオの人気コーナーなどが配信されるようです。また、これと連携してブログも開設され、ラジオのプロモーションなどに利用されるようです。

Walkman以来、iPodなどの携帯音楽プレイヤーの普及によって、若者を中心にラジオを聴かないという人が増えてきているのではないかと思われますが、私もその一人で自分からラジオを聴こうとすることは全くありません。その理由としては、自分の好みの番組がないというだけではなく、電波による放送であるがために受信状況によってはノイズが入って音質が損なわれたり、うまく受信できないというようなこともあるのではないかと思います。特に、通勤通学の電車の中などではラジオの受信は厳しいことがありますから、どうしても遠ざかってしまうということもあるでしょう。

Podcastingであればそういった問題はありませんし、iTunesであれば勝手に更新状況をチェックしてダウンロードしてくれるので、わざわざ何かをしなければならないという煩わしさもありません。まさに次世代の放送なのかもしれません。今年前半に話題になったニッポン放送でも同じようなことを考えているのでしょうが、TBSラジオに先を越されてしまったようです。インターネット放送はやっているようですが、Podcastingはオフラインで聴けるというのがキモですね。

しかしながら、単なるPodcastingであれば大きな放送局でなくても配信することができてしまうので、TBSラジオほどの会社が事業化するためには何らかのオリジナリティを持たせることが重要になります。ラジオの人気番組を使ったり、有名タレントを使うだけではなく、何かひとひねりした、Podcastingならではの企画を考えてくれることを期待したいと思います。私はまだiPodを持っていませんが、iBookでiTunesを起動して聴きますから…

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