KURE CRC 5-56たとえD.I.Y.のデの字(?)も知らないような人でも見たことがあって、多くの家に1本は常備されているのではないかと私が勝手に思っている万能潤滑防錆剤、呉工業CRC 5-56というものがありますが、かつて独身時代に車など機械いじりを趣味としていた頃はなくてはならない存在だったため、もともと数百円で買えるものなのに特売で100円ほど安いとついつい買わずにいられなかったため、私の家には10年も前に買ったようなものが何本もあったりします。

動きが渋くなったようなところにシュッと一拭きしてから数回動かすだけで不思議なほど簡単に軽い動きに変わってしまうのが気持ちよく、そんな問題箇所が見つかって5-56の出番がやってくると私はむしろ喜んでしまっていました。最近はメカニカルなものが身の回りから減ってしまったようなこともあって、それと共に5-56の出番もめっきり減ってしまったのですが、今日は「テラスに出るドアの閉まりが悪い」ということで久々に物置から登場してくることになりました。

ドアの問題はどうやらラッチの滑りが悪くなっていて、手を離して閉めるとラッチが当たったところでドアが止まってしまうという状態だったので、ドアを開けてラッチ部分に5-56を吹き付けるだけで対策完了、軽く閉まるようになりました。ついでに錠のかんぬき部分などにも吹き付けておいたので、錠も軽く閉まるようになりました。それで嬉しくなってほかにも付けるところはないかと家の中を見回してみたのですが、どうも必要な箇所は見つからず、そのまままた物置に戻ることになってしまいました。

ちなみにヒストリーによると、5-56の日本登場は1962年だそうなのですが、それから40年以上の長きにわたって現役で、かつトップシェアを誇り潤滑防錆剤の代名詞となっているというのは非常に素晴らしいことですね。その名前の由来が開発元であるCRC社創業時の所在地の住所にちなんだものだというのは私もつい先ほどまで知りませんでしたが…今でも2-26,3-36,6-66という商品は日本でも売られているようですが、これらの知名度は5-56に遠く及びませんね。そういえば、同社の製品ラインナップではレクトラクリーンブレークリーンあたりも車いじりには重宝しました。

なお、5-56は簡単便利で素晴らしい製品なのですが、潤滑や防錆のためにグリスなどを使用している箇所に吹き付けるとそのグリスを洗い流してしまい、かえって害になることがあるので注意が必要です。しかし、それさえ気をつければいろんなところで役に立つことがあるので、やはり一家に1本の必需品だと思います。もし「うちにあったかな?」というような場合は安いものなので買っておいて損はないでしょうね。決して呉工業から何かもらっているわけではありませんが…

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