HDD私のPCに積まれている4台のハードディスクのうちの1台は、しばらく前から異音がしたり、処理に時間がかかったりと怪しい動きをしていたのをだましだまし使っていたのですが、一昨日の晩からいよいよ危ない感じがしていたので、昨日は「会社から帰ったらバックアップを取ろう」とPCの電源を入れてみると…立ち上がりません。Windowsの初期化画面まではかなり時間がかかりながらも何とか進むのですが、数十分待っても一向にログオン画面が出る気配がありません。最初はPC自体が逝ってしまったのかと思ってドキドキしてしまったのですが、問題のハードディスクのケーブルを外してみると何事もなかったかのように起動することができたので、原因がそこにあるのは間違いありません。

問題のハードディスクはSeagateのST3250824ASというものですが、購入したのは昨年の6月ということでまだ1年経っておらず、私の持つドライブの中で最も新しいものでした。故障の根本的な原因は、ハードディスク用のラックを買うまでに置かれていた環境が冷却の悪いところだったので、高温に晒されてしまっていたことなのではないかと思います。ハードディスクの寿命を縮める最大の原因は熱だといわれています。

しかし、Seagateには製品5年保証というものがあるそうで、製品が補償の対象である場合には国内の代理店に送付すると新しいものに交換してもらえるようです。ハードディスクというのはあまり寿命の長い製品ではなく、5年の間に壊れるか、あるいは容量的に陳腐化してしまうかのいずれかだと思われるので、5年間保証というのはなかなか思い切ったものではないかと思います。

とはいえ、ドライブの値段など今なら250GBの新品を購入してもたかだか1万円程度のもので、実際の損害はドライブそのものよりもその中のデータの方が甚大なものです。件のディスクには写真その他の画像データと、年賀状などのドキュメント、自作のプログラムやスクリプトを含むCygwinの環境が収められていました。自分で撮った写真についてはDVD-RAMにバックアップを取っているので最悪の事態は免れたと言えますが、その他についてはたまたまコピーが残っていた1年ほど前の状態に戻ってしまい、喪失感で一日鬱になって過ごしています。

まあとりあえずシリアルナンバーを入力すれば保証が受けられるかどうかがわかるということなので週末にでも調べてみようかと思いますが、その中のデータについては何とかサルベージできないものかと考えては見たものの、妙案が浮かびません。PCに繋ぐと起動できないので、玄箱か外付けケースでも買って何とかならないものかと思いましたが、その投資に見合うほどのものなのかと聞かれると何とも言えないということは諦めた方がいいのでしょうね。本当は壊れる前にバックアップを取っておくべきなのですが、ディスクの容量はどんどん大きくなるのにバックアップメディアはあまり大きくならないのが問題なのですよね…やはりRAID1にでもするしかないでしょうか。