銭を食らう男昨日は家族で生野銀山に行ってきました。

生野銀山の歴史によると807年に開坑され、1542年頃から本格的な採掘が始まったという非常に歴史のある鉱山ですが、1973年にその歴史を閉じた後は坑道が観光用に整備されて、江戸時代と近代の採掘作業の状況を展示する資料館となっています。

立ち入ることができるのは総延長350kmにも及ぶ坑道のごく一部、入り口から水平に伸びるのべ1kmほどのみとなっていますが、人形や設備の展示もありなかなか見応えのある内容でした。入り口を入ると数メートルも歩かないうちに冷気に囲まれ、子供は思わずまた出てきてしまったほどですが、一年を通じてほぼ13度に保たれているという坑内はひんやりとしているどころか肌寒いくらいで、夏の薄着で行くには向かないかもしれません。極めて暑がりな私の場合でも寒くはなかったものの、快適とは言い難い涼しさでした。

坑内を進むと所々に配置された様々な作業にあたる坑夫の人形が見えてきます。また順路となっている行動から上下左右に細い穴がいくつも蟻の巣のように伸び広がっていました。鉱山での作業など日頃なかなか知ることもありませんでしたが、実際に現地で触れてみることにより、暗く、通気が悪く、騒音が反響し、振動を受けながら黙々と作業にあたっていたであろう坑夫という仕事のその過酷さを垣間見ることができたように感じます。今でも世界のあちらこちらの採掘場では同じような環境で働いている人がいるかと思うと思わず頭が下がりますね。

銀山には1時間あまりいて子供の社会や理科の勉強にもなったかと思いますが、実は小学校1年には理科も社会もなかったりします。これは理系の私にとっては驚愕の、恐るべき事実でしたがこんなことで日本の将来は大丈夫なのかと本当に心配になります。

それはともかく、銀山を出てからはすぐ近くの人造湖「銀山湖」のさらに奥の渓流で川遊びをして過ごし、子供はもちろん大人もすっかりリフレッシュすることができました。川には鮎などの小魚もいて、きれいで冷たい流れは実に気持ちのいいものでした。今回は突然思いついて家を出たので途中のコンビニで買った弁当を持っていったのですが、次回はバーベキューセット持参でのんびりと楽しみたいと思います。

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