ビルトインコンロ私の自宅は築20年になるマンションなのですが、中古で購入する際に壁をほとんど取り払って間取りを変えるような大がかりなリフォームをしています。しかし、前の所有者が別荘代わりに使っていたような部屋だったので台所はあまり使われておらず、そのままでも十分きれいで古さも目立たなかったため、水栓をシングルレバーのものに変える程度にとどめ、10年ほど経ってから必要に応じてシステムキッチンを入れ替えるなどしようということにしていました。

したがって、ガスレンジも竣工当初からの20年ものをそのまま使っていたのですが、ついに最近バーナーや魚焼きグリルが点火しなくなるなど問題が色々出てきました。ガスレンジが壊れて交換しなければならなくなるというようなことは想像もできなかったのですが、10年を過ぎれば交換しなければならなくなることもあるそうですね。結局ゴミが詰まったり点火用の電極が損耗したりということなのでしょうが、掃除や調整の利かない部品であれば交換するしかなく、その交換用の部品がもう供給されていないということであれば機器ごと交換するしかないということなのでしょう。もったいないような気はしますが、工業製品である以上どうしようもないことなのかもしれません。

ということでレンジを交換することにしたのですが、ガスレンジについての知識などあるわけもないのでカタログを持ってきてもらったりウェブで少々調べたりした後、大阪ガスのショールームに行って実物を見ながらお姉さんに説明してもらいました。ショールームにあるのはやはり多機能高級タイプが中心なので騙されてしまってはいけないのですが、10年以上使い続けるものだからと思うとちょっといいものにしておいた方がいいかなどと思ってしまうのは私の弱いところです。

ネット通販で購入した方がだいぶ安く買えるというのは知っていたのですが、色々面倒くさいのが嫌だったのでガス工事店を通して購入することにしてしまったので、どれを選んでも定価の25%引きということでした。最初は内炎式が先進的で良さそうに見えてしまったのですが、ガス屋の「そうめんなどが吹きこぼれると中に入ってしまって掃除が大変」という言葉に妻が敏感に反応し、さんざん迷った挙げ句に結局選択したのは新製品らしいガラストップコンロClass Sの60cmのものでした。大阪ガスブランドですが、メーカーのハーマンではこの製品に当たるようです。

色々便利な機能が付いているのですが、魚焼きグリルが壊れて以来食べられなかった焼き魚が、自動で焼けてしまうということでさっそく好物の塩鯖の切り身を焼いてくれました。どういう仕組みで検知しているのかわかりませんが、焼き上がると自動的に消化するということで、うっかり黒焦げにしてしまうような心配もなく、かなり美味しくジューシーに焼き上げてくれました。また専用の鍋を使うと全自動で炊飯もできるということで、電気釜よりも圧倒的に美味しいというガス炊きの米を食べてみたいのですが、鍋の方をまだ購入していないのでこちらはお預けです。実際には必ずしも専用の鍋である必要はないのでしょうが、水の量がわからないということで妻は敬遠しています。なお、通常のバーナーとしての使い心地も上々のようですが、個人的には「超とろ火」に期待しているところです。

ちなみに、「コンロ」というのは実は日本語で、漢字では焜炉と書くのですね。英語にはありそうにない発音なので一体何語だろうと思って調べてみたのですが、まさか自分の国の言葉だったとは思いませんでした。まあ確かに紛れもない「炉」ですから、そういわれてみればそうかという感じではあるのですが、それならカタカナで書かなくてもいいのにと思ってしまいました。

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