この人の周りでは時間の流れはどうなっているのでしょうか…
私がイギリスに行って間もない頃、最近まで続いていたBBCテレビのカウントダウン番組”Top of the Pops“でMadonnaがクネクネ踊りながら口パクで”Like A Virgin“を歌っていたのを今でも覚えていますが、それはもうかれこれ24年前のこととなってしまいました。当時中学生だった私も今はすっかりオッサンになってしまっているわけですが、Madonnaの方はといえば今もまだPops界の最前線で精力的に活動を続けているのだから恐れ入ります。そのMadonnaの12作目のオリジナルアルバムとなる”Hard Candy“が先月末に発売され、また人気を博しているようなので私も聴いてみましたが、これがまた凄いアルバムでした。
前作”Confessions on a Dance Floor“はディスコミュージックへの回帰という感じだったのですが、今回は一転してHip-Hop色の濃いものとなっています。プロデュース陣にPharrell WilliamsやTimbalandを迎え、Justin TimberlakeやKanye Westとの共作もあるなど豪華な顔ぶれで、どの曲も聴き応えのあるものばかりです。これだけのヒットメーカーが揃ってしまうというのもMadonnaの力なのでしょうか。特に1曲目の”Candy Shop”や1stシングルとなった2曲目”4 Minutes“はシンプルな音作りながらタイトでいい感じです。Madonnaの高い声が良く合っているのではないかと思います。
それにしても驚かされるのはMadonnaの年齢で、今年でなんと50歳になるということがとても信じられない若々しさです。外見についてはメイクアップやPhotoshopの力もあるのでしょうが、歌と楽曲のセンスはごまかせるものではありません。日本にはこんなにカッコいい50歳の女性タレントなんているのでしょうか。”4 Minutes”のプロモーションビデオではJustin Timberlakeとの絡みを見せていますが、その動きやセクシーさもとても50歳のものとは思えません。実際Justinの距離で間近に見るとどうなのか分かりませんが…
まあ女性について歳のことばかりをネタにするのもどうかとは思いますが、やはり皆が驚くところなのではないでしょうか。また、昨年発売のアルバム”Planet Earth“に収録されていた”Guitar“がメチャクチャ格好良かったPrinceも実は今年50歳になるのだということですが、こちらも負けてはいません。毎年1枚のアルバムをリリースし続けて既に31枚というのはまた凄いことですが、こうして同い年の2人が第一線で活躍し続けているというのは嬉しいものですので、これからも彼らの活躍には期待したいと思います。