鳥取県近いのに遠出した気分。

夏休みも明けたばかりだというのにハッピーマンデーの影響で突如出現した5連休、いわゆるシルバーウィーク、行楽地はかなりの人出で賑わったようですが、私の勤務先は今日23日が出勤日に設定されてしまい、また長男のサッカーの試合やら塾やらがあったため、我が家は泊まりがけの旅行には行くことができませんでした。それでもさすがに家でじっとしていたり近場をウロウロするだけでは勿体ないのでどこかへ行こう、ということで隣の鳥取県に遊びに行くことにしました。

まず最初は鳥取県の西の端、大山にある森の国 大山フィールドアスレチックに行きました。大山までは中国自動車道から米子自動車道を通って行くとかなり近くまで高速道路を利用していくことができます。しかもこれが1000円で済むと気軽に利用できて良いのですが、無料化された場合にこういった道路の整備がしっかり行われるのかは心配なところです。新直轄方式により対応されれば問題ないのでしょうか。

それはさておき、森の国はその名の通り大山の麓の森の中にあって、周りを木々に取り囲まれた芝生の広場と、木立の間に設置されたアスレチックコースなどで構成されていますが、非常に清々しく気持ちの良いところでした。アスレチックコース自体はそれほど難易度の高いものではありませんが、小学生くらいの子供が楽しむのにちょうど良い2つのコースで構成されています。1年生の次男にはちょっと難しいものもありましたが、身体を動かして満喫することができたようです。

朝9時過ぎに森の国に着いて12時前くらいまで遊んでいたのですが、日本海沿岸に行ったら回転寿司に行かずには気が済まないので、昼食は米子IC近くのすし若二本木店へ行きました。といっても最初からここを目指したわけではなく、走りながらカーナビで見つけただけなのですが、古びた感じの店構えにあまり期待せずに入ったところ、ネタは新鮮かつ値段の割に大振りで、家族はみな大満足でした。中でも私が一番気に入ったのが「炙りサンマ」で、バーナーで炙って付いた焦げ目が香ばしく、脂ののったサンマを一層美味しく食べることができました。青魚好きには堪りません。

お腹を満足させたところで今度は海岸沿いの国道9号線を東へひた走り、鳥取砂丘に向かいました。さすがに大型連休と名産の梨のシーズンが重なったせいか砂丘は駐車場待ちの車列がかなり長く伸びていましたが、これまでに何度か訪れたときには全く見られなかった光景なので驚いてしまいました。ちょっと離れたところにある臨時駐車場は無料でシャトルバスもあるから、と私はそちらに停めたのですが、実は無料なのは駐車料金だけでシャトルバスはしっかりと大人300円の料金を取られてしまって騙されたような気分です。まあ、その券を見せれば砂丘センターから砂丘までのリフトに無料で乗れるということなのですが、実はそのリフト代の方がシャトルバスよりも高いというのがよくわかりません。

砂丘自体は何度か見に行ったことがある私ですが、いつも入口あたりで眺めておしまいだったので、しっかり丘を登ってみたのは初めてでした。この丘が遠目に見るのと近付いてみるのとでは大違いで、近寄るほどにその急な斜面に怖じ気づきそうになります。また、斜度がきついだけではなく、登り始めると砂に足を取られて思うように進むことができず、進んだ距離の何倍もの体力を使ってしまいます。若干湿り気味の砂ですらこんな状態なのですから、本当の砂漠に置いてきぼりにされたらあっという間に体力を消耗して死んでしまいそうです。

ということで鳥取県の東西両端を日帰りで攻めてみたのですが、県庁所在地に高速道路が届いていないというのはかなりのハンディキャップになっているのを実感してしまいました。県民の皆さんは悲願の鳥取自動車道の完成が待ち遠しいことでしょうが、現在の東西に分断されたような状況も問題だと思います。山陰自動車道も部分的に開通してはいますが、乗ったり下りたりを繰り返すことになるので今のところはあまり便利なものではありません。高速道路というと採算性が問題視されることが多々ありますが、全国あまねく高規格な道路が整備されることで初めて同じ土俵に乗ることができるという部分もあり、未整備なままでは過疎化が進む一方ということもありますので、大都市に住む人の視点だけで切り捨てるべきではないと今回の旅行で改めて感じてしまいました。