Avengers: Age of Ultron - Iron Man & Hulkこれ以上単純明快だと馬鹿っぽい?

前作「アベンジャーズ」からちょうど3年、Avengersの面々がスクリーンに帰ってきました。この3年の間に主要メンバーそれぞれ単独の作品も公開されて、私もなんだかんだで全て観てしまいます。前回の時点ではまだ「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」もまだ観ていなかったのでCaptain Americaというのがどういう存在なのか知らないなどと言っていたのですが、その後公開された「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」は非常に面白く、今でもAvengersの各作品の中で最高傑作ではないかと思っています。
Avengers: Age of Ultron - Ultron
このシリーズはただスーパーヒーローが存在するというだけでも非現実的なのに、それが何人も同じ世界に登場してしまうという「ありえなさ」をあえて楽しむというものなのだと思っています。そしてどう考えても作り話なのに、あり得るかどうかは別としてそれっぽい理屈が付けられているというのが面白いものです。さらにそれを超一流スターが真剣に演じているというのもなんだか滑稽なものです。

今回登場するAvengersのメンバーは基本的に前回と同じですが、私が相変わらずわからないのは特に超人的な能力を持つわけでもないBlack WidowHawkeyeがなぜAvengersの一員になっているのかです。中身は人間のIron Manはともかく、血清により強化されたCaptain Americaガンマ線を浴びて変異したHulk、そしてもともと地球人ですら無いThorと釣り合いが取れているとは思えません。
Avengers: Age of Ultron - The Maximoffs
ここに今回さらに登場するのは人体実験により特殊な能力を得たというScarlet WitchQuicksilverのMaximoff姉弟です。Scarlet Witchは反則的に強くAvengersを苦しめますが、Quicksilverの能力も非常に強力なもので、「X-Men: フューチャー&パスト」にも登場した彼は私の好きなキャラクターなのでまた活躍を見ることができて嬉しいです。

まあ結局のところ、このシリーズは理屈抜きにスカッと楽しめればいいのだと思いますが、その割に色々とドラマを盛り込んできているんですよねえ。そうすることで重厚さを持たせようとしているのかもしれませんが、果たしてそれは成功しているのでしょうか。見どころはいろいろあって私もそれなりに楽しむことはできましたが、なんだかコレじゃないというような感じがしてしまったのも事実です。難癖をつけたいわけではないんですけどね。