John Wick Chapter 2: Keanu Reeves as John Wick怖いのはアメリカだけじゃなかった…

スピード」で一躍有名となり、「マトリックス」で一世を風靡したKeanu Reevesですが、なんとなく朴訥な感じがするところに好感が持てるのではないかと思います。しかし、ハリウッドスターらしいキラキラしたところがないためか作品に恵まれないところがあるような気がします。そんなKeanuの最近のヒットとなった「ジョン・ウィック」の待望の続編、「ジョン・ウィック: チャプター2」が日本でもこの週末から公開となったので、その初日に私も早速観に行ってきました。

前作では亡くしたばかりの最愛の妻の形見を奪われ、復讐の鬼となった元暗殺者の主人公John Wickでしたが、今回の冒頭でようやくそれにケリが付くことになります。しかし、一度足を踏み入れてしまうと安穏としてはいられないのが裏の世界で、その掟に縛られて新しい仕事に手を付けざるを得なくなる、というのが今回の話になります。

何人かのキャストは前作から引き続きの登場となっていますが、今作ではLaurence FishburneがThe Bowery Kingという堂々たる役で出演しています。KeanuとLaurenceは「マトリックス」シリーズ三部作以来の共演となるとのことですが、それぞれ独特の存在感を持ち活躍する二人なので、他になかったというのがちょっと意外なくらいではないでしょうか。

Rotten TomatoesのTomatometerは前作の84%を凌ぐ89%となっていますが、アクションのスケールなどは確かに前作を大幅に上回るものとなっています。この作品の中でJohnがあの世に送った人数は一体何人になるのでしょうか。しかし、街中であれだけ銃声が鳴り響き、格闘が行われ、血しぶきが上がっているというのに、サイレンの音は聞こえても警官の姿は一度も見ることがありません。一体どうなっているのでしょうか。

なお、このシリーズはハードなアクションとよく練られた脚本がとてもいいのですが、もう一つ、音響も非常に良く出来ているのではないかと思います。ガンアクションに欠かせないのはもちろん銃声ですが、重みとキレのある音で大変迫力があります。本物の銃声を生で聞いたことはないので真実味があるのかどうかは判断できませんが、アクションに勢いとテンポを与えるという点では素晴らしいのではないでしょうか。

ということで、今作もとても面白い作品に仕上がっているので、ハードボイルドなアクション作品が好きな15歳以上の人はぜひ観てほしいと思います。