Sonyのポータブルゲーム機、Play Station Portable『システムソフトウェアのセキュリティ上の脆弱性に対応する為』システムソフトウェアのバージョンアップを行うそうです。ポータブルゲーム機の脆弱性というのがピンとこないのですが、実際のところは解析(ハッキング)されてソニーの望まないソフトウェアが実行できてしまっていることへの対策のようです。

ゲーム機のビジネスモデルは当初のハードウェアは多少の赤字であっても、それが普及することによりソフトウェアのロイヤリティで儲かるというものなので、ユーザが勝手にソフトウェアを作って遊んでいるようでは一向に儲からないというのはわかります。しかし、『脆弱性』という深刻そうな呼び名をつけてよくわかっていないユーザが急いでアップデートするように仕向けるというのはどうなのでしょうか。

PSPのハードウェアはゲームをほとんどやらない私にとっても魅力的に見える部分がありますが、UMDというプロプライエタリなメディアやメモリースティックDUOというソニー独自規格がかなりの抵抗となっています。UMDには「書き込み可能メディアがない」という強力なプロテクトとなっている側面もあるのですが、これがもし8cm DVDなどであれば映画などを見るためのプレーヤーとして、1万円以上高い値がついていたとしても良かったのではないかと思います。

企業は利益を守らなければいけないので仕方ないのですが、もう少しユーザが自由に遊べる余地を残してもらえると「さすがソニー」といえるのですが、今は「やっぱりソニーは…」としか言えませんね。PS2用Linuxキットを発売するような遊び心を理解した会社だと思っていたのですが、残念です。

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