オープンソースのウェブブラウザMozillaのレンダリングエンジンGeckoを使用したウェブオーサリングシステム”Nvu“のバージョン1.0がようやくリリースされました。しばらく前から1.0-RC版が公開されていたのですが、なかなか正式リリースされずどうなっているのかと思っていましたが、しっかりと熟成されていたようです。

Nvuの素晴らしいところはフリーであるということですが、無料で使うことができるということだけでなく、マルチプラットフォームでありバイナリもWindows版だけでなくメインのLinuxとMac版も公開されていて、ソースからコンパイルすれば私が使用しているFreeBSDの他、数多くの環境で利用することができるということにあると思います。どんなによくできたソフトウェアであっても、クローズドなものでしかもWindowsでしか利用できないということであると私は途端に萎えてしまいます。昨日のGoogle EarthやPicasaは別ですが、これらも他の環境でも使うことができたらどんなに素晴らしいことでしょうか…

実は私自身は最近MovableTypeやWikiなどによる動的に生成されるウェブページばかりを作るようになってしまっているので、Nvuを使いこなすことができずにいるのですが、CSSエディタはちょっと役立ちました。静的なページを作る際にもHTMLソースを直接テキストエディタで編集してしまうので、ホームページビルダーなど他の類似ソフトウェアも使用したことがなく、機能的にどうこうということはできないのですが、今後静的なページを作る機会があれば便利に使うことができそうな気がします。

それにしても最近フリーで次々と便利なソフトウェアが公開されてしまっていますが、一般向けのアプリケーションで金を取るということは今後も可能なのでしょうか。Microsoftは儲かって儲かって仕方がないのに圧倒的なシェアに任せて一向に値段を下げようとする気配がありませんが、それ以外のソフト屋さんはどんどん潰れていってしまっているような気がします。ジャストシステムもATOKのおまけのようにして一太郎を売っているように感じますが気のせいでしょうか。私もOffice SuiteはOpenOffice.orgで済んでしまっていますし、その他もほとんどがフリーのソフトウェアかハードウェアにバンドルされてきたソフトウェアしか使っていません。Adobeその他クリエータなどプロ向けに売っている会社は大丈夫なのかもしれませんが…一応プログラムを書くことを仕事にしている者としては少々気掛りではあります。

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