ここでも絶賛したGoogleの画像管理ソフトウェアであるPicasa2の日本語版がついに公開されました。

今でも自分で撮った写真やウェブなどで集めた画像の閲覧・管理には専らPicasa2を愛用しているのですが、私にとって唯一と言ってよい欠点は日本語のフォルダ名が化けてしまうことでした。英語版であるので仕方のないことではあったのですが、メニューなどが英語なのは全く支障はなく、機能的にかなり満足しているだけに気になることでした。まあ、化けて表示されるだけのことで画像の表示などには何ら問題はなかったので我慢しながら使い続けていました。

それが今回正式に日本語版として公開されたことで、メニューなどが全て日本語化され、もちろんフォルダ名の文字化けもなくなりました。私が日本語化される上で心配していたのは、これまで美しいフォントで表示されていた英字が安っぽいものに変えられてしまうことだったのですが、それも杞憂だったようで日本語化されたことによるマイナス点は一切見当りません。日本語の表示フォントにはMS UIゴシックが使用されているようです。

また日本語版では、これまでGoogleの他のサービスに画像を転送する際に必要とされていたP2P写真共有ソフトウェアである”Hello”が不要となり、余計なものをインストールする必要がなくなったというのもちょっと嬉しいポイントではないでしょうか。ただ残念なのは、日本語版でも日本国内の写真プリントサービスには対応できていないということです。Googleでは対応サービス業者を募集しているということなのですが、フジカラープリントなどにも対応してもらえないものでしょうか。フジカラーネットカンタンプリントは操作性などとてもPicasa2に敵わないので、独自アプリケーションには拘らないでもらえると嬉しいのですが…

これまで英語版を使用していた人は日本語版へのアップデートのために英語版を一旦アンインストールするかと思いますが、その際「Picasaのライブラリも削除するか?」と訊かれるので削除しないように「いいえ」を選んでおけば、日本語版をインストールしたときにちゃんとライブラリが引き継がれるようになっています。単に放り込んでいるだけの人はインポートしなおしでも問題ないとは思いますが、細かな仕分けやコメント追記などしている人はそれを失うのはつらいでしょうから気を付けましょう。

日本語対応により一層使いやすくなったPicasa2ですが、改めて見てもこれが無償だというのが信じられない完成度です。8000円くらいで売られていても全くおかしくない出来なのですが、それをあえて無償というのが素晴らしいことです。やっぱりGoogleは凄い!と持ち上げておきます…

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