StellaR2R1といった個性的な軽自動車ばかりを立て続けに発売して「この会社は何で商売しているのだろうか」と余計な心配をしてしまったスバルこと富士重工業からトールワゴンタイプの新しい軽自動車、ステラが発売されました。似たようなタイプのプレオとの棲み分けがよくわかりませんが、プレオの後継というわけではなく今後も併売となるようです。

テーマは「楽しい関係空間」だそうで、母と子のコミュニケーションを重視したパッケージになっているようです。標準の「ステラ」は親しみやすさを重視した「シンプル・クリーン・モダン」をテーマにしたデザインに、「ステラカスタム」は「若さ・元気・スポーティ」をテーマにした力強さを表現した若者向けのデザインだということですが、実際には軽自動車の枠内なのでヘッドライトとグリル・バンパー周りのデザインが違う程度のものではないでしょうか。どちらもスッキリしたデザインで好感が持てますが、例の飛行機をモチーフにした意匠は不評だったようで採用されていません。

エンジンは4気筒でVVT採用の自然吸気とターボ、トランスミッションはお得意のCVTになっていて、NAの2WD車では10・15モード燃費が22.5km/lと低燃費を謳っています。軽自動車の燃費というのはあまりピンとこないのですが、近場で少人数で乗るのであれば環境的にも経済的にも軽自動車を選ぶのがよいのでしょうね。とはいっても軽1台では辛いということもあるのでしょうが。

ということで、昨日発表されたばかりの全国軽自動車協会軽四輪車新車販売確報によると6%にまで落ち込んでしまっているスバルの販売シェアはここから挽回を見せることができるのでしょうか。ワゴンRムーヴといったよく似たクルマがシェアのトップ争いを演じているところに割って入るのは容易なことではないでしょうが、後発の強みというのも何かあるでしょうから健闘を期待したいと思います。

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