Skyline先日は「何とか体調は元に戻りつつある」などと言っていた私ですが、その翌朝から見事にぶり返してしまい、この週末は完全に寝て過ごすことになってしまいました。それでも日曜の夕方には体温も36℃を切るほどにまで下がっていたので今度こそ…と思っていたものの見事に裏切られ、今日もまた微熱を抱えてしんどい中、出社しても仕事が手に付かない状態で一日を終えることになってしまいました。それでも今こうしてブログを綴ることができているというのはまだ回復傾向なのかもしれませんが…週末は全くそれどころではありませんでしたので。

それはさておき、日産から新型スカイライン発売されました。スカイラインといえば現在の日産のルーツの一つであるプリンス自動車の時代から受け継がれる伝統ある車名であり、日産党の旗印的存在であるクルマです。日産車全体が持つテクノロジー志向かつGT志向なイメージはこのクルマこそが作り出しているものといえるでしょう。またまさに”GT”といえばスカイラインを指すようなGTの代名詞的存在でもあります。

そんなプレッシャーのかかる中行われた今回のフルモデルチェンジですが、外観デザイン的にはキープコンセプト、テクノロジー的にも手堅いものばかりで特に新しさは感じられず、本当に必要なモデルチェンジだったのかとさえ思えてしまいます。プラットフォームは新しいものに変えてきているようですが、フロントミッドシップを実現するためかコンパクトなはずのV6エンジンなのにロングノーズという、居住空間の効率は度外視したパッケージになっています。

電装品は流行りのスマートエントリーとプッシュスタートをはじめ、「パーソナルドライビングポジションメモリーシステム」という長い名前の、メルセデスが10年以上前に実現していたような気がする「運転手ごとにシートなどの調整を覚える」機能など、何となく「あまり金をかけずに豪華に見せている」ように見てしまうのは私がひねくれているだけでしょうか。まあ、どれもあればあったで便利には違いないのですが、クルマとしての価値に何ら影響するものではないような気がします。

要するに、どうも路線が似ているせいか、プアマンズBMWのような気がしてしまうのです。メルセデスやBMWのモデルライフは最近短くなったとはいってもまだ日本車ほどではありませんし、そのモデルチェンジの際に必ずしも劇的に進化しているわけでもありません。しかし、新しいモデルは確実に洗練されており、よりよく見えるものです。実車を見れば印象も違うのかもしれませんが、今回のスカイラインがそう見えないのは私の目が曇っているせいでしょうか。

実物を見てもいないのにあまりけなすようなことばかり言っていても仕方ないのですが、日産はこれまでに何度か同じようなことをして、その多くが失敗に終わっているような気がするのです。そういう意味では実に「日産的」なモデルチェンジなのかもしれませんが…先代が比較的好印象だっただけに期待を裏切られたような思いなわけです。これが「V字回復を果たした」あとのゴーンCEOの輝かしい経歴を汚すものでなければいいのですが…まあ、余計なお世話ですけどね。

Skyline

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