これは義務ではなく国民に与えられた権利です。

今日2016年7月10日は第24回参議院議員通常選挙の投票日でした。選挙権年齢が満20歳から満18歳に引き下げられてから最初の国政選挙ということで、今回はじめて案内が届いたという若者もたくさんいるのではないかと思いますが、皆さんちゃんと投票には行ってきたでしょうか。

国政選挙については海外在住でも在外選挙制度というものがあって、大使館や領事館で事前に在外選挙人名簿に登録しておけば投票することはできるのですが、一度は領事館に足を運ばないといけないのでどうしても面倒で私は結局アメリカにいる間は選挙権を行使しないままとなってしまいました。しかし、それ以外はほぼすべての選挙で投票に行っており、今回もできるだけ涼しいうちにと午前中に投票を済ませてきました。

ただ、「投票には行かなきゃいけない」と言われて行ってみたとしても、実際に誰に入れればいいかというのは事前に調べておかなければわかりません。まったく下調べせずに行ってしまうと「聞いたことがある」「有名人だから」というような理由で選んでしまうことになりがちで、したがって名前の連呼に意味があったり、なんとなくイメージの良いタレントが選ばれたりということになるのでしょう。私も今回は調査不足だったので自信を持って投票することができず、反省しています。

一方、今テレビなどでは一地方自治体の首長にすぎない東京都知事の候補選びが話題となっていますが、東京都民以外にとってはどうにもならないしほとんどどうでもいい話です。そもそも無理やり舛添氏を引きずり下ろしておいて次に誰を立てるかもまったく考えられていないというのは一体どうなっているのか、茶番もいいところではないでしょうか。おかげで訳のわからない(失礼)候補者がワラワラ出てきてしまっています。この選挙にかかる費用はおよそ50億円ということですが、それだけの金をかけたとしても辞めさせなければならなかったのでしょうか。どうでもいいとはいえ、私の勤務先も法人税は東京都に納めているはずなので無駄にはしてほしくないものです。

まあそんなこんなですが、今年17歳になる長男はもう来年から選挙権が与えられるのだと気づいて、急に大人になったような気がして頼もしいような寂しいような感慨があります。投票券は大人に与えられる権利ですので、しっかり考えて行使してもらいたいと思います。