今から20年近く前、”19″という曲が世界的に流行しました。ベトナム戦争に従軍したアメリカ兵の平均年齢が19歳であった、ということに由来する曲名で、その戦争の悲惨さを打ち込み系の音楽に載せて訴えたものです。曲中ではニュースのアナウンサーの言葉がサンプリングされて使われており、”N-N-N-N-Nineteen”というフレーズが流行ったものです。また、そのメッセージを世界中に伝えるためか、何か国語ものアナウンスのバージョンが作られ、私も当時英語版の他に日本語版とドイツ語版を入手しました(英語版は7″と12″の2種類のシングルを持っています)。日本語版のアナウンスは日本テレビ(当時)の小林完吾アナウンサーが起用され、真面目な声で「じゅじゅじゅじゅじゅうきゅう」というのはちょっと笑えましたが、自分の国の言葉で聴くとそのメッセージも鮮明に伝わるものです。

ところで、その19をヒットさせたのはPaul Hardcastleという人なのですが、その後は特に大ヒットというのはないものの、電子楽器を多用した独特の音楽を作り上げて今でも活躍しています。

そんな彼のプロジェクトの一つにThe Jazzmastersという電子ジャズとでも言うべきジャンルのものがあります。完全な打ち込みによると思われるリズムパートにジャズボーカルやサックスなどを乗せていて、BGMとして流しておくときれいで邪魔にならずいい感じです。その最新作The Jazzmasters 4をAmazon.co.jpから購入しましたが相変わらずといったところで、よく言えば期待を裏切らないという感じでしょうか。ドライブ時にも疲れずに聴けていいのではないかと思います。

The Jazzmasters, Vol. 4
The Jazzmasters, Vol. 4

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Paul Hardcastle
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ちなみに、私がオーダーしたときには「24時間以内に発送」だったので、1枚だけ在庫があったということでしょうか。そんな細かい在庫管理ができるようでないとAmazonのような成功はないということですね。

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