炭水化物バンザイ。
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タカキベーカリーといえばアンデルセンリトルマーメイドというブランドで店舗を展開している広島発祥の製パン会社ですが、全国展開されているのでしょうか。少なくとも私が東京にいるときからアンデルセンにはたびたび買いに行っていて、ビスケットドーナツという表面がカリッとした甘さ控えめなドーナツが大好きだったのですが、これは残念ながら現在はもう売られていないようです。

ところで、このタカキのパンは近隣のスーパーにも入っていて普通に買うことができるのですが、その中で私が美味しいと思っているものを2つご紹介したいと思います。まず1つ目は「フルーツ&ナッツブレッド」というものです。

5種類のドライフルーツ(レーズン・オレンジピール・クランベリー・チェリー・いちじく)やくるみをふんだんに使用し、シナモンなどのスパイスでほんのりアクセントをつけたミニブレッド。
噛みしめるたびに、フルーツの甘酸っぱさと、くるみの香ばしさが口の中に広がります。

とのことで、ドライフルーツがたっぷりと入った小さな食パンのような形状のものなのですが、まるでパウンドケーキかシュトーレンのような、というのは言いすぎかもしれませんがちょっと贅沢なパンで、ドライフルーツの酸味やオレンジピールの苦味と、軽くスパイスの効いたところがとても良い感じです。軽くトーストしてバターやクリームチーズを付けても美味しいですが、私はしっとりとした新しいうちにそのまま何も付けずに食べるのが好きです。なお、あくまでケーキではなくパンなので生地は甘くありません。

もう一つは「石窯塩バターパン」という西日本限定の製品ですが、これは私の妻が「入荷してほしい」と近所のスーパーのご意見箱に投書するくらい気に入ったというもので、先日朝食に出てきて私もすっかり虜になりました。

岩塩の旨みとバターの香り。トーストすると皮は香ばしくバターはジューシーな石窯パンです。上質な粉を配合した生地に、塩バターを絞り石窯で焼き上げました。トーストすると香ばしく焼けた表面はカリッ、中はしっとり。生地に染みこんだ塩バターのおいしさがあとを引きます。朝食はもちろん、ビールのお供にもピッタリ。カイザーロールの形にすることで、塩バターが生地に染みこみやすく、ちぎって食べやすくしています。

というもので、これはあくまでテーブルロールの一種であり、普通はおやつに食べるようなものではないと思います。砂糖は使われていないので甘みは小麦粉の自然なものだけで、フランスパンのような風味があるものです。軽く焼くと表面がパリッと香ばしくなり、バターは溶けて生地にジュワっと染み込んでとても良い感じになります。これはディナーでも、ビーフシチューなどによく合うのではないでしょうか。

このパンはまた、イーストフード乳化剤マーガリンショートニングを使用していないというのも売りにしています。私はこうした添加剤なども摂り過ぎなければ問題ないと思っているのでそれほど気にはしていませんが、使わずに美味しくできるならそれに越したことはないでしょう。例えば防腐剤なども無理して使わないと日持ちしないために高くなったり、条件が悪いと傷んでしまったりとろくなことにならないので、何事もバランスが大切ですね。この「バランス」という言葉は最近自分の仕事でも頻繁に口にするようになっているのですが…自分もバランス感覚は失わないようにしたいものです。