asahi.comによると

米国でマーガリンや植物油に含まれる「トランス脂肪酸」の摂取に注意を呼びかける動きが強まっている。取りすぎると血液中の「悪玉コレステロール」が増え、心臓病の原因になると問題視されるようになったためで、ニューヨーク市は10日からトランス脂肪酸の使用を控えるよう市内の飲食店に呼びかけ始めた。

ということです。

これまで私は「バターはコレステロールが溜まるからマーガリンを使え」と母親に言われて育ちましたが、結局それは高価なバターよりもマーガリンを使わせるための方便でしかなく、根拠はなかったということになってしまうのか、と思ってしまいましたが、実はそういう訳でもないようです。

トランス脂肪酸自体は天然の植物性脂肪に含まれるというわけではなく、賞味期限を延ばすために人工的に作られ混ぜられるもので、日本国内のマーガリンでは100g当たり7g程度、アメリカのマーガリンでは最高で同20g程度も含まれるということで、ものにより差があるようです。ということは、摂取を控えろという前に、メーカー側のトランス脂肪酸混入量を規制する方が先ではないかと思えるのですが、商業優先のアメリカ社会ではそういう方向には動かないのでしょうか。トランス脂肪酸含有量の表示を義務づけることにはなっているようなので、それによって自然に淘汰されるのを待つという政策なのかもしれません。

1日15本以上の喫煙者は非喫煙者に比べ心筋梗塞の危険が5倍に高まるとされ、トランス脂肪酸の危険はたばこよりはずっと小さい。

と言われても、非喫煙者にとってはこの比較自体の意味がありませんね。少しでもリスクは減らしたいと思うのが普通ではないでしょうか。

パンに大量のマーガリンをつけて食べるよりは、動物性脂肪でもバターを少しだけつける方がよさそうだ

ということなのですが、実はオリーブ油に塩をちょっと足したものをパンに付けて食べても美味しいんですよね。これなら何となく体に良さそうです。でも脂肪分の摂り過ぎ自体が体には良くないので、脂っこい物が好きな人は嗜好自体を変えていかないと長生きするのは難しいでしょうか。「好きな物を食べられないなら早く死んでしまった方がマシだ」という人もいますが、そういう人は本当に早く亡くなってしまうような気がします…自分の場合は食への欲求がそこまでは強くないので、もうそんなに若くはない今、気を付けなければいけないかもしれません。

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