Windows PCでウェブブラウザと言えば、最近はMozilla Firefoxも徐々にシェアを伸ばしつつあるものの、Internet Explorerがまだまだ圧倒的なシェアを持っています。一方Macの方は標準添付のSafariを使っているユーザが多いでしょうが、一部サイトによっては表示に問題がある場合などもあり、また歴史が浅いということもあるので他のブラウザを使っている人もそれなりにいるのではないでしょうか。

Mac用のブラウザもメジャーなものだけでもいくつも存在していますが、その中の一つ、MozillaをベースにMac OS XネイティブにポーティングされたCaminoがついにバージョン1.0のα版のリリースにこぎつけました。さっそく私もインストール(といってもMacの場合アイコンをDrag’n’Dropするだけなのであっという間です)してみました。

これまで私はMacでもFirefoxを使っていたのですが、Mac版はなぜかもっさりと動作が重くちょっと不満に感じていましたが、Caminoは「Mac最速」との反響もあったので期待して起動しました。α版というとどうしても動作が不安定で表示が乱れたり、不意に異常終了してしまったりということがありがちですが、このCaminoについては一切そういうことはなく、かなり安定して動作しているようです。スピードも確かにFirefoxよりサクサクとレンダリングが行なわれているように感じます。

しかし、Caminoの一番の問題点は日本語フォントの設定がうまくいかないという点です。Preferenceのフォント設定のダイアログで日本語のフォントを選択しても、思い通りのフォントを使ってレンダリングが行われず、かなり汚い表示になってしまうのです。しかし、これは単にPreferenceの作りに問題があって日本語(非ASCII)名を持つフォントを正しく設定できないだけで、レンダラには問題なく根はそう深くないのではないかと思われます。その証拠にOsakaを指定すると全く問題なく表示することができます。また、対処としてはprefs.jsにエディタでじかにフォント名を書いてしまうことが知られており、私はこれでヒラギノ丸ゴシックに設定して快適に使うことができるようになりました。

まあ、まだα版なのであまり誰にでも勧めることはできないのですが、何か問題があっても自分で対処できるという人はちょっと手を出して使ってみてほしいと思います。私もWindowsの方ではFirefoxを使い続けるので本当は統一した方が何かといいのではないかとも思うのですが、やはりCaminoのキビキビとした動作は大きな魅力です。正式リリースが待ち遠しいですが、今のところαでも問題なさそうなのでしばらく使ってみることにします。

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