FreeMindもっと早く使ってみれば…

イギリスの著述家Tony Buzanが提唱したブレーンストーミング的に発想を広げていくための図解表現技法であるマインドマッピングというものがあります。日本でも数年前から話題になっていたので「何を今さら」という人もいるかとは思いますが、私はどうやって自分自身の業務などに適用していったらよいものかイメージがつかめず、何となく距離を置いてしまっていました。

しかし今日、私の上司が「明日打ち合わせをしたい」と言いながらぴらっと見せた資料がマインドマップで書かれたもので、それを見た瞬間に「こう使えばいいのか」と理解することができました。どうも私に身近な例に触れることがなかなかできなかったせいで自分のものにできなかったようなのですが、これまであれやこれやと考えながら、何となく上手く書き留められなかったことが表現できそうなので、今後は何かにつけて使っていけるのではないかと思います。

ところで、マインドマップ自体はもともと手書きでも描いていけるものですが、コピーして人に渡したり、ファイルサーバ上で共有したりするためには何かのソフトウェアを使って作成できる方がいいですし、何より私の下手くそな字よりも体裁が良くなるのは間違いありません。上司は一体何を使って描いたのかを聞いてみると、FreeMindというソフトウェアだということでした。本当は私の勤務先ではPCに勝手にアプリケーションをインストールしてはいけないはずなのですが、私のチームでは仕事柄「先行評価」という言い訳が使えるので、私も黙ってインストールしてみました。

FreeMindというのはオープンソースのソフトウェアで、Javaで書かれているのでWindowsだけでなくLinuxやMac OS X用のバイナリも公開されていて、広く自由に利用することができます。マインドマッピングに特化されたソフトウェアなので、キーボード操作だけでもグラフィカルなマインドマップが作成でき、また作成したマインドマップをHTML, JPG, PNG, SVG, PDF, Flashといった様々なフォーマットで出力することができるということです。マインドマッピング自体が思考を妨げるようでは本末転倒ですから、シンプルな使い勝手というのは非常に重要でしょう。

ということで早速私も1枚マインドマップを書いてみましたが、ただの箇条書きにしていてどうも全体像が掴みにくかったものがスッキリと整理できてしまい、これはちょっとクセになりそうです。最近は色々考えを巡らせることが仕事になってきているような気がするので、便利なツールとして使っていけるのではないかと思います。基本的にはアウトラインツールなどで描けるツリー状のものを左右に広げていくだけのようにも思えるのですが、ずいぶん違うものに感じられるのは不思議なものです。