ガスファンヒーター別れは突然やって来る…

2月も半ばを過ぎ、日本の多くの地域では寒さが峠を迎えているところで暖房器具もフル稼働状態になっているのではないでしょうか。我が家では8年ほど前に引っ越してきて以来、暖房には主にガスファンヒーターを使用しています。このガスファンヒーターというのは若干ランニングコストはかかるものの、灯油などのようにいちいち補給する必要がなく、消火などの際に臭うようなこともなく、基本的に換気も不要で、スイッチ一発ですぐに暖かい風に当たることができる…と、いいことずくめのような気がします。欠点を強いて挙げれば電源の他にガスのホースも繋がなければならないということくらいですが、これは我が家のガス栓と電気のコンセントが離れているために余計に気になることなのでしょう。

今日も朝起きて今にあるヒーターの電源をプチッと押しながら通り過ぎ、PCの方へ向かって歩いていったのですが、どうも何かがいつもと違う気が…何やら焦げ臭いような…とヒーターの方を振り返って見ると、ヒーター後部のあたりから白い煙が漂っているではないですか。その時には既に煙は止まっているようでしたが、普通は出ない煙が出るというのはガス器具であるだけにかなり危険な気がしてすぐに電源を切りました。

そのことを妻に伝えてもどうもその危険度合いが理解できないらしく、煙もすぐに止まったならいいじゃないかと言いたげでしたが、ガス屋を呼んで修理なり買い換えなりするように頼んで出勤しました。煙の色からしてガス系統の不具合というよりは吸い込んだ埃が燃えたか何かで、爆発したりするようなものではないだろうとは思うのですが、仕事柄もあって電気器具の「発煙」というのには過敏に反応してしまうのです。

ということで「どうなったかな?」と思いながら帰宅してみると、既に新しいファンヒーターが以前からあったかのように設置されていました。修理するとなると17000円、新品なら20000円ということだったらしく、それなら普通は迷わず新品を選択するでしょうが、そうでなくとも8年も働いてきたのであれば買い換え時期でもあったのだと思います。大事に使う人は3年置きぐらいに内部の掃除に出して長持ちさせるのだそうですが、たとえそうしたとしても何十年も持つものではないでしょう。やはりファンヒーターという機構上の弱点として、埃を吸い込みやすいというのはどうしようもないところですね。

新しくやってきたファンヒーターは「おやすみタイマー」以外には何の機能もない実にシンプルな製品で、先代よりも機能的にはダウンしてしまったことになるのですが、実際に我が家では温度調節以外の機能は使用したことがないので全く問題ありません。ヒーターなどというものは高級機になったからといって早く暖まるというわけでもないので、必要最低限の機能で安価にまとめられたもので十分です。と言いながらも何かハイテク機能が付いていたりすると気になってしまうのが新しもの好きな私なわけですが…

それにしてもさすがにガス屋は手早いですね。寒い冬に暖房器具が壊れたからといってロシアなどのようにすぐに凍死してしまうようなことはありませんが、不便を感じさせまいというのか修理中の代替機と新品を同時に持ってきたそうです。まあサービス業としてはそれが当然の気配りのような気もしないではありませんが、通販に頼りがちな最近はそういうサービスに触れる機会も減ってきてしまったのかもしれません。