Daylight Saving Time Startいずれ慣れるものかとは思っていましたが。

どういうわけか今年のミシガンは非常に暖かくて、今日は摂氏で20度近くまで気温が上がったりして春はもうそこまで来ているかのように感じてしまいますが、昨年などは4月に入っても雪が降ったとのことなのでまだまだ春の訪れには時間がかかりそうです。しかしそんな状況でありながら、アメリカは今日から夏時間になってしまい、日本との時差が14時間から13時間に変わりました。

日曜日の夜2時が3時に変わる、ということは聞いていたのですが、私は日曜日の26時のことだと思い込んでいてまだ明日からだと勘違いしていました。しかし、今朝起きた時に時計がわりにしているiPhoneを見たところ8時になっていて、結構長い時間寝てしまったと思っていたのが実は既に夏時間に修正された後だったのでした。それに気付いたのは会社の人が注意喚起のメールを送ってくれていたからで、台所に行ってみると確かに電子レンジやガスオーブンの時計は1時間進んだ状態になっていました。

夏時間というのはイギリスにいた時にも経験していましたが、当時はスマートフォンなどのように自動的に夏時間に切り替えてくれるような時計はなかったため、両親が朝起きてあちこちの時計を修正していたのを覚えています。それが今は寝ている間に切り替わってしまうのですから、ある程度たっぷり寝る時間を確保していれば気付かないうちに済んでしまうかもしれないということです。そういえば私の車の時計もナビ付きのためかちゃんと切り替わっていましたので、今日手で修正したのは本当に台所の2つのみです。

夏時間の導入については日本でもかなり以前から議論されているようですが、賛否両論ですね。アメリカではDaylight Saving Timeと呼ばれているように、日照時間が伸びた分を夜の方にずらして照明が必要になる時間を短くして節電しようというものですが、夏季に高温多湿な日本の場合は本当に節電になるのか、冷房に必要な電力の方が照明の分を上回ってしまうのではないかという懸念があります。また、低緯度の地域では夏冬の日照時間の差は大きくないため、効果も期待できないでしょう。節電にならないのだとしたら他には一利もない制度だと思われるので、私には賛成することができません。夏時間を導入している他国との時差が一体になるということをいう人もいるかも知れませんが、切り替え時期は地域によって違いますし、そもそもアメリカ国内でもアリゾナ州では廃止されていたりします。

まあ、そもそも標準時を変えてしまうというところに無理があるわけで、時刻はそのままで夏のある期間は勤務時間や営業時間を変更する、という事ならいいと思います。フレックスタイムを導入している事業所であれば、それを有効利用すればかなり細かい単位で適用できますよね。後発である日本でも導入するということになるのであれば、諸外国の反省点を折り込んで、より優れた制度にしてもらいたいものです。

ということで、切り替わりの際に遅刻してしまったりするのではないかと心配していたのも杞憂で終わりそうですが、iPhoneには切り替わりでアラームが正しく鳴らないという不具合があったりもしましたから油断禁物ですね。まさか明日元に戻ってしまうなんていう不具合はないと信じたいものですが…