The Martian

ARES 3どうしてそんな平凡な邦題をつけてしまうのか…

昨日14日はバレンタインデーでしたが、高校生の長男は部活の友人らと男子4人でUSJに遊びに行ってしまったので、残された家族3人で今大評判の映画「オデッセイ」を観に行ってきました。この映画は理系志望らしい長男には第一に見せたい作品でしたが、彼は一足早く昨日友人と観に行ってしまっていたのでした。

本作はAndy Weirという人がウェブサイトで連載していた小説「火星の人」をまとめて、Kindleでわずか99¢で売り出し大ヒットしたというものが原作となっています。私より1歳だけ年下の人ですが、幼い頃からのSFファンで、15歳の頃から国立研究所でプログラマーとして働き出し、その後UCSDでコンピューター・サイエンスを学び、多くのソフトウェア会社で働いた、という経歴にはなるほどと思わされるものがあります。
The Martian
舞台となるのは火星、有人探査ミッションARES 3の遂行中に猛烈な砂嵐に巻き込まれ、ミッションを放棄が決断されましたが、撤退の途中で主人公の植物学者Mark Watneyは折れて吹き飛ばされたアンテナの直撃を受け、クルーは彼が死亡したと判断して地球への帰還を始めます。しかし奇跡的にもMarkは命を取りとめており、火星に一人取り残された彼は4年後に次のミッションがやってくるまでの間生き延びるために格闘する、というものです。

Markを演じているのはMatt Damonですが、彼はインターステラーでも惑星上に一人置き去りにされる役を演じており、何かの関連性を感じてしまいます。実際にはそんなことはないのでしょうが、彼ならなんとか生き延びてしまいそうな気がしますね。

本作の監督はエイリアンブレードランナー、最近ではプロメテウスを監督したSF映画の巨匠Ridley Scottです。登場する宇宙船ヘルメスは彼の過去の作品に登場したものとの類似性が見られますが、御年78という年齢による衰えなど微塵も感じさせない冴え渡る映像に魅せられてしまいました。
The Martian - Matt Damon as Mark Watney
この作品を見終わった直後の私の印象は、「まるで『実話を元にしたフィクション』のようだ」ということです。それだけ細かい科学考証がなされて、いかに現実性をもたせるかに力が注がれたということなのでしょう。現代の技術ではまだ火星への有人ミッションというのは実現していませんが、まるでそれが本当に行われているかのようなリアリティがありました。しかし実際にはいくつか辻褄の合わない点があり、例えば大気が薄いはずなのに猛烈な砂嵐が起こっていたりしているのですが、そんなことは気にならないくらいなのです。

一つ気になったのは、ちょっと無理矢理に中国が登場することです。今はハリウッドもチャイナマネーに頼らざるを得ないのでしょうが、あからさまなご機嫌取りのように感じてしまいました。一方、ちょっと嬉しかったのは船長が往年のディスコミュージック好きでそればかりを持ち込んでいたという設定で、懐かしい曲が何曲もBGMに使われているということです。これらの曲はCDにまとめられているので、この機会に聞いてみるのも良いのではないでしょうか。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。

スパム対策のため日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください