正常進化。

ようやく底をついて反発してきているようですが、円安ドル高の衝撃から日本経済の衰退ぶりが多くの人に明らかになり、何度も繰り返し襲ってきて一向に収まりを見せないCOVID-19のせいもあって、あきらめムードというか閉塞感が蔓延してしまっているように思える昨今です。この景気の悪さは質素倹約・清貧を美徳とし、平等といえば悪い方に揃えたがるこの国では必然としか思えないのですが、繁栄と衰退の波はイギリスやアメリカの後を追っているとも言えなくはないので、いずれまた盛り返す時が来ると信じたいものです。まあ、値上げに反発し、企業努力でなんとかしろと言っているうちはダメでしょうけどね。

そんな話は関係ないのですが、私の腕時計代わりに毎日活躍していたMi Band 6の後継機種として、Smart Band 7という製品がXiaomiから発売されました。Mi Band 6には特に不満を感じることもなく、バッテリー寿命もまだまだまったく問題ない感じではあったのですが、やはり新しいものは気になるので調べているうちにやっぱり欲しくなってしまい、安物の腕時計とほとんど変わらない安さでもあるのでうっかり購入してしまいました。はじめの話に無理やり繋げると、これが中国製品なので日本経済にはほとんど貢献できないというのは残念なことです。

Mi BandからSmart Bandに名前が変わったこと以外に、新世代ではいろいろな変化点があります。

仕様上の違いで代表的なものは上記のとおりかと思いますが、パッと見では横幅が広くなったことに最初に気づくでしょう。より時計に近い形になったということになり、従来のスリムな形状からズングリした形になり好みは分かれるかと思いますが、これは画面の大型化に直接つながっていることなので、それを選ぶのであれば受け入れるほかないでしょう。

画面サイズは1.56インチから1.62インチということで対角線の長さではわずかな違いですが、縦の長さはほぼそのままに横幅が広がっているので、面積では25%という違いになっており、印象的にも結構なインパクトがあります。これにより時計の表示もより見やすくなったりしているのですが、一番大きいのはスマートフォンからの通知でLINEのメッセージなどもそれなりに読めるようになったということではないでしょうか。以前も表示はされていたものの狭い横幅ですぐに折り返しになってしまっていたのでとても読みにくいものだったのが、あまり苦もなく読めるようになったと思います。

機能的にはAlways On Display(AOD)に対応したというのが大きい違いで、私が購入に踏み切った理由の一つでもありますが、液晶と違い点灯するドットの数で消費電力が決まる有機ELの特性を利用し、非表示にする代わりに時刻や日付だけ細い縁取り文字で表示するというものです。また、対応する文字盤ではそのデザインに合わせてAOD表示の文字も変更する機能があり、統一感のある表示にすることができます。ただ、ここにはちょっとした不具合があり、12時間制の12時台のとき、通常の文字盤では12と表示されるのにAOD表示では00となってしまいます。これは気づきさえすれば簡単に直せると思うので、今後のファームウェアアップデートで修正されることを期待したいところです。

またもう一つ私が問題を感じているのは、音楽プレイヤー操作で前の曲に戻るのが非常に難しいということで、何度も何度もタッチしてようやく戻れるという感じです。他のモードでは同じ場所も普通に反応するので、感度の問題ではなくアプリ側の取り込み方の問題でしょう。これもアップデートでの改善を期待しています。

あとはAODに対応したこともあり、これまでよりバッテリーを消費するようになりました。とはいえ、数日なら問題なく持つと思いますし、充電時間がちょっと伸びたというくらいなので問題というほどのことではありません。

ということで、購入後しばらく使ってみているのですが、新旧モデルを比べてみて、前のほうが良かったと思うことはありません。もう旧モデルの方を使うことはないと思うのですが、比べてみなければ特に問題があったわけでもないので誰かにあげようかと思っています。そこで電源を切ってしまっておこうと思ったのですが、Mi Band 6には電源を切る方法がなく、充電が切れるのを待つしかないということがわかりました。たしかに物理スイッチがないので一旦切った電源を入れるには充電端子を繋ぐくらいしかないので、割り切った設計だなと思ったのですが、実はSmart Band 7の設定メニューにはShut Downという項目が追加されているのでした。こういう細かいところも改善されているというのもいいことだとは思いますが、それなら旧モデルもアップデートで…と思ってしまいますよね。