朝日放送制作の特別番組で人気のシリーズとなっている「芸能人格付けチェック!」という番組が昨晩も放送されていました。もともと元日に放送を予定していたものが当日発生した[能登半島地震](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%A4%E5%92%8C6%E5%B9%B4%E8%83%BD%E7%99%BB%E5%8D%8A%E5%B3%B6%E5%9C%B0%E9%9C%87 “Wikipedia: 令和6年能登半島地震”)の影響で編成を変更して7日の放送となったものです。私は隣の部屋で妻が見ているのを横から眺めているだけだったのですが、年間何回か放送されているこの番組は、バラエティ番組としてはなかなか良くできていると私も思います。

この番組に関して某SNSで「分かる人にしかわからないような違いなら、安物のほうがコスパがいいということではないのか」という趣旨の投稿をしている人がいましたが、それはまさにその通りで、それこそがまさに廉価版の存在意義というものでしょう。だいたい物事の投資額に対する効果の上昇は対数的になるもので、ある程度異常はほぼ飽和してしまうものです。

例えば今回も100万円は下らない最高級ワインと5000円のワインを飲み比べていましたが、庶民的感覚からすれば1本5000円のワインでもなかなかの高級品ではないでしょうか。この違いがわかるのは日頃からそれ以上のワインを飲んでいる人だけでしょう。楽器や料理にしても同じようなことです。

この番組で言う「格」というのはまさにその違いがわかるかどうかということで、ちょっとした芸能人のレベルではわかりもしないような違いをさもわかったようにコメントする、それを面白おかしく見るというあくまでバラエティなのですよね。本当にこれらの違いがわかるようなレベルのやんごとなき方々はテレビごときには出演しないでしょう。ただ、GACKT氏の連勝記録は謎ですが、大人の事情がありそうな気がしてなりませんね。

なお、楽器の違いなどについて「視聴者も一緒に考えてください」などと振られることがありますが、バラエティ番組の音声収録と家庭用テレビのスピーカーとでそんなわずかな違いが伝えられるはずはありませんよね。まあその辺もあくまでバラエティなので深く考えるべきではないのでしょう。