あずきキャラメルキャラメルというのは昔からある菓子ですが、ほとんど砂糖を固形化しただけのようなものだということもあって健康志向の進んだ最近ではあまり食べられなくなっているのではないでしょうか。私も最近はまっているキャラメルティーなどのキャラメルフレーバーのものはよく口にしていますが、キャラメルそのものは一時期凝っていた抹茶キャラメル黒糖キャラメルを食べるくらいのものです。お菓子もなかなか単純なものだけでは多様化した現代人の嗜好にはついて行けない、ということなのかもしれません。

この森永製菓の抹茶や黒糖のシリーズであずきキャラメルというものもあって、昨年12から袋入りのものも発売されていたのですが、先日スーパーに付いていって子供にお菓子を選ばせている間にふと目に入ったので買ってみることにしました。私はこっそり一人で食べるつもりだったのですが、カゴに入れるところをうっかり子供に見付かってしまったので結局帰りの車の中で開けてみんなで食べてみることになり、さらにその後も家に置いてある間に半分以上食べられてしまいました。

もちろん私も食べてみたのですが、キャラメルにしては舌触りがザラザラしているのは小豆の皮のせいなのでしょうか。「『十勝産小豆100%』を使ったさらしあんを使用」ということなのですが、これは結構微妙な表現ですね。その「さらしあん」が何%使われているかは明らかでなく、小麦たんぱくや黒豆エキスといったものも使われたりしているので、このザラザラ感も小豆らしさが演出されたものなのかもしれません。

とはいえ、味の方は甘さがあっさり控えめで、小豆らしい渋みのようなものもあってなかなか悪くありません。キャラメルといいながらキャラメルの味は全くせずほとんど小豆の味ですが、これはこれでアリなのではないでしょうか。キャラメルというと甘ったるいものという印象がありますが、このあずきキャラメルではそんなことはありません。抹茶キャラメルは実に濃厚でまったりしたものになっていましたが、それとは全く逆の印象ではないかと思います。ただ、あまりにあっさりしているので後を引くということもなく、また買うかというとどうだろうという感じではあるのですが、まあまあ美味しかったので安売りしていれば買うかな、という程度でしょうか。

このシリーズもキャラメルと日本伝統の味との組み合わせで展開しているようですが、もう一つ栗キャラメルというものがあるのですね。やはり秋の味覚ということで期間限定だったようで今は手に入らないのでしょうが、また今年の秋も発売されるでしょうか。見付かればぜひ試してみたいところです。他にはどんなものがキャラメルに向くのかなんていうことはさっぱりわかりませんが、森永製菓では日々研究・開発が行われているのでしょうね。その過程ではおそらく多くの失敗があるのでしょうが、そうした中から傑作は生まれるものなので頑張って素晴らしい製品を生み出していただきたいと思います。