もみじ饅頭今日は実に久しぶりの出張で、広島へ日帰りで行ってきました。最近は出張も年に1,2度くらいにまで減ってしまい、普段職場では作業着でいる私が珍しくスーツを着る機会も同じく減ってしまっているので、十数年越しで着ているスーツを新調するきっかけがなくて困っていたりもします。広島へ出張で行くこと自体も今回が2度目なのですが、新幹線に乗れば1時間半ほどで着くのでさほど遠くと感じるところではないものの、相生と岡山の間の文化的な溝は大きく、日頃西の方へ行くことがほとんどないのでなかなか新鮮です。近畿と中国の文化圏の違いというものも何となく肌で感じられるものがあるように思います。

ところで広島といえば、食べ物では牡蠣とお好み焼き、そしてお土産にはもみじ饅頭といった辺りが定番ではないでしょうか。今回は日帰りで、しかも夕方からの1時間ほどの打ち合わせに出るためだけに行ったので食事をとる時間はなく、残念ながら牡蠣はおろかお好み焼きを食べることもできなかったのですが、新幹線に乗る前にお土産を買う時間はあったので、前回も買って長男が喜んでいたもみじ饅頭を買って帰りました。

もみじ饅頭の名物になっているだけあっていくつもの店が作って売っているのでどれを買えばいいものかと迷ってしまうのですが、今回は藤い屋という会社の5種詰合せにしました。妻によれば前回も同じものを買ってきたということなのですが、私は一切覚えていないのに同じものを買ってしまうということは何か決め手があるということなのでしょうか。一応子供が喜びそうなものを、という基準で選んでいるのですが、この詰合せではこしあん、つぶあん、抹茶、カスタード、チョコレートという5種類の餡のものが入っているので一番いいのではないかと思ったわけです。私自身はもみじ饅頭に限らず人形焼きなどこの手のカステラ生地の饅頭にはこしあんが一番だろうと勝手に思っているのですが、妻は粒あん至上主義なのでこれなら安心とも言えます。

まあもみじ饅頭も単にもみじの形をしているからユニークなのであって、食べてしまえば単なるカステラ饅頭なのですから、どこの会社のものでも大差ないのではないかと思ってしまいます。おそらく作っている方々にはそれなりのこだわりがあって「ウチのが一番」と言われるのでしょうが、なかなか食べ比べてみるような機会もないので味で勝負というのも難しいでしょうね。となると餡で特色を出すとか、パッケージングに凝るといったことしかなくなってしまうのかもしれませんが、名物といわれるものだけに伝統を踏み外すわけにも行かず…大変そうです。私は普通に美味しければそれでいいのですけどね。