鮎我が家の年中行事になりそう。

まだ梅雨が明けきらないまま気温が上がって実に蒸し暑い日が続いていますが、我が子らの通う小学校は今日から夏休みに入ってしまいました。自分が子供の頃は当然あるべきものと考えて楽しみにしていた夏休みですが、親にとっては実に忌々しいものですね。特に母親にとっては毎日家にいられてはたまったものではないでしょう。しかし一方で、せっかくの夏休みなのだから色々体験して思い出を作って欲しいというのが親心で、今日は勤務先の福利厚生のイベントで「鮎狩り」というのがあったので、申し込んで家族で楽しんできました。

場所は自宅から車で1時間もかからずに行くことができる、最近の合併で同じ市内になってしまった山の中のオートキャンプ場です。こんな手近なところで鮎を楽しむことができるなんていうのは地方都市に住んでいるからこそで、大都市に住む人には想像もできないことでしょう。まあ別に羨ましくもないという人もいるかとは思いますが、私自身は東京を脱出してきて良かったと思える瞬間です。

さて、イベントの方は川の中での鮎のつかみ取りと、風鈴作りの簡単な工作教室とヨーヨー釣りという子供向けの企画、そして鮎づくしの昼食で構成されていました。鮎のつかみ取りは柵で囲われた中で15分間、放たれた鮎を手でつかみ取りするというものですが、子供達は初めての体験で最初はなかなかつかめなかったものの、最終的には長男が2匹、次男は4匹捕まえることができたということです。こういうときは次男は思い切りよく行くのに対し、長男の方は優しい性格から鮎にも力加減してしまって上手くいかない様子でした。ちなみにこのつかみ取りは大人も参加できたのですが、私はカメラに専念していたので1匹も捕まえていません。

今回あまり期待していなかったのに思いの外良かったのが昼食です。鮎の塩焼き、鮎の甘露煮か唐揚げ、野菜のかき揚げと鮎の炊き込みご飯という、かき揚げ以外は鮎づくしというメニューでしたが、外で食べたからということもあるのでしょうが、かなり美味しくお腹いっぱいに食べてしまいました。最近はスーパーでも鮎が買えてしまったりするそうですが、そんなスーパーで売られているものはあえて買おうとはなかなか思いません。しかしこうして食べてみると美味しくて、スーパーで買ってまで食べようとは思わないものの、年に一度くらいは食べたいというような感じでした。私自身は塩焼きの鮎を食べて、したたるほど脂がのっているものは初めてだったのでそれに感激してしまいました。

食事のあとは子供達が川で水遊びをしている間、親は涼しい日陰で休んでいられるというのも楽で良かったです。ちょうど昨日雨が降ったあとだったので十分な量の綺麗な水が流れていて、かといってそれほど速い流れでもないので危ないこともなく、子供達は冷たい水の中でたっぷりと遊ぶことができたようです。

我が家の参加は今年が最初だったのですが、このイベント自体は例年行われているようなので、また来年以降も長男が大きくなってしまうまでの何度かは参加したいと思います。もちろん個人で楽しむこともできるものですが、至れり尽くせりとまではいわないもののスタッフが手を焼いてくれますし、何より会社から補助が出ているので割安、というのがありがたいです。こういう補助も給料のうちと思って、できるだけ回収しないともったいないですからね。