Wet'n'Wild Hawaii日本人密度は若干低め。

今回のハワイ旅行での子どもたちのお楽しみの一つはWet’n’Wild Hawaiiというウォーターテーマパークでした。要するにウォータースライダーなどが充実したプールなので日本にも似たようなものはいくつもあるのですが、ガイドブックやウェブサイトを見てみるとアメリカらしいワイルドなアトラクションが揃っている様子で楽しめるのではないかと思ったのでした。

このパーク自体は1999年から営業しているようなのですが、オーストラリアの企業に売却されて現在の名称になったのは昨年2009年のことで、それまではHawaiian Waters Adventure Parkという名称だったようなので、新しいガイドブックでないと以前の名称のままのようですし、地図や各種案内板の表示なども更新されていないものが多々あるので注意が必要です。

パークはWaikikiから40kmほど西のKapoleiというところにあり、ほとんどの日本人観光客はレンタカーで訪れているようでしたが、今回私たちはTheBusと呼ばれる公営バスで行くことにしました。TheBusのほとんどはAla Moana Centerを起点にしているということなので、とりあえず乗り場を探しました。しかし、日本のように丁寧な案内板があるわけでもないので、持参した「地球の歩き方」に載っているバスマップを手がかりに40番に乗ればよいのではないかと考え、運転手にこのバスで行けるのかを聞いてみました。すると、Country Express Cというバスに乗って行きKapolei Transit Centerで40番に乗り換えろ、とのことです。

指示に従ってCountry Express Cに乗ってみると、途中からInterstate Highway H1に乗ったかと思うと中央寄りの車線をガンガン飛ばしだしました。要するに、40番でも行くことはできるのだけれど、Country Expressに乗ったほうが速いということだったようです。しばらくハイウェイを走るとKapolei T.C.に到着したので、そこで降りてあとからやってきた40番に乗るとすぐに目的地のWet’n’Wild Hawaiiの目の前にあるバス停で降りることができました。ちなみに、TheBusでは乗って料金を払うときに”Transfer please.”と言って乗継券をもらっておくと、2時間以内なら1回だけ乗り継ぎができるシステムになっているので、今回のような乗り継ぎによるデメリットは殆どありません。

さて、早速チケットを購入しますが、Waikikiから少々離れているため観光客が溢れ返るようなスポットではないので、Ala Moana Centerから一緒にバスに乗ってきた二人組以外の姿はなく入り口は閑散としています。4人で150ドル近い入場料はちょっと高額ですが、それは思いっきり楽しんで元を取るしかありません。若干不安を抱えながら入場して奥へと進んでいくと歓声が聞こえだし、楽しげな雰囲気が伝わってきました。
Wet'n'Wild Hawaii パーク内
あまりきれいとは言えない更衣室で着替えてロッカーへ荷物をしまい、最初に向かったのはRaging Riverという6人まで同時に乗ることが出来る大型のスライダーです。家族4人でひとつのフロートに乗り、スライダーを滑り降りるというのはこれまでにない経験で最初からなかなかの刺激でした。その後、マットの上に腹ばいに乗って滑るIsland Racer、4人乗りのチューブで巨大な漏斗のような中へ滑り降りるTornado、3人乗りのチューブスライダーBig Kahunaなど、いくつものスライダー系のアトラクションを楽しみました。

しかし、ここで一番楽しかったのは実はHawaiian Watersという名の造波プールではないかと思います。造波プールなら地元の市民プールにもあるくらいありふれたものなので私もたかをくくっていたのですが、これがただ者ではありませんでした。というのは、波の高さもさることながら、その波の間隔が非常に短いのです。これまでに経験した造波プールでは波と波の間にひと息つく間があり、その間を利用して前後に進むことが可能だったのですが、ここではその間が全くなく、次から次へと波が押し寄せてきます。ここでは無料で浮き輪を借りて使うことができるのですが、浮き輪に乗ったとしても優雅に波乗りなんてとんでもないことで、波に弄ばれて激しく揺さぶられることになるのでした。

もう一つ、かなりシンプルながら侮れないのがFlyin’ Hawaiianです。これは数メートルの直線のスライダーなのですが、その出口は水深3.6mのプールの水面から1mほど上にあるのです。つまり、スライダーの終端で空中に放り出され、足の届かないプールの中に潜り込むことになるわけです。これはさすがに身長制限も厳しく次男の挑戦は許されませんでしたが、大人でも下手をすれば溺れかねず、日本ではありえないのではないかと思いました。

ということで、これらのアトラクションを満喫して3:30というちょっと早い閉園時間まで楽しみ、帰り道もTheBusを乗り継いで行きました。帰り道はもちろん子どもたちは熟睡で、さすがの私も眠気をこらえるのが辛かったのですが、レンタカーでは運転する人は眠くて辛いでしょうからやはりバスでいくのがお勧めですね。ちなみに、TheBusの車内では地元の人でも結構眠っている人がいて、ハワイの治安の良さを再確認してしまいました。