修学旅行子供達が楽しい思い出を作ることが一番ですが。

皆さんは修学旅行にどんな思い出があるでしょうか。私の場合、改めて振り返ってみると、中学校の修学旅行は断片的に思い出される場面がいくつかあったりするのですが、小学校の修学旅行となると貸切列車で日光へ行ったという事実以外ほとんど何も思い出すことができません。東照宮陽明門は「スゴイ」と思ったような気がしますが、3年前に母と行ったときの記憶で上書きされてしまいました。行ったときは友達らとワイワイ楽しかったのだろうと思いますが、そんなこともすっかり忘れてしまうのが我ながら寂しいものです。

ところで、私の長男も今年6年生になり、今週修学旅行で奈良・伊勢へと1泊2日で行ってきました。昨年まではやはり貸切列車で行っていたようなのですが、事情により今年から貸切バスで行くことになってしまい、特別な感じがちょっと薄れてしまったのがかわいそうな気もします。まあ本人たちは比べることもできないのでそれほど気にしてはいないのかもしれません。

しかし残念なことに、自宅の方は曇り空だったという程度なのに、現地では大雨警報まで発令されてしまったらしく、予定を大幅に変更して伊勢観光は割愛し、鳥羽水族館で多くの時間を過ごすことになってしまったそうです。多くの子供達にとっては神社などには大した興味もないでしょうから、水族館を満喫できた方が楽しく過ごせたのかもしれず、それはそれで良かったのでしょうか。

ということで大きな問題もなく元気に帰ってきたわけですが、この修学旅行が「イマドキだなあ」と思ったのは子供達とはちょっと関係の無いところでした。というのは、引率している校長先生が子供達の様子をメールで逐一報告してくれるということです。そのことを最初に妻から聞いたときは、「無事〇〇に到着しました。」という程度のことを伝えてくるだけなのかと思い、Twitterのtweetのようなものをイメージしていたのですが、実際には(引用)

12時30分、興福寺見学終了。右も左も修学旅行生でいっぱいだった法隆寺に比べ、こちらは少なめでした。
鹿と戯れたいのですが、まずは阿修羅像にご挨拶しました。
これから春日大社目指して、ひたすら坂道を上っていきます。「お腹がすいたー!!」との声が聞こえています。
傘が必要ないほどの雨。参道脇で鹿がこちらを伺っています。
さわやかな空気と雨に濡れる光る緑はいいですねえ。

という豊かな表現で驚きました。結局こんなメールが法隆寺に到着してから学校に戻る直前まで15通も届いたそうです。

先生は先生でちょっと楽しんでいるのではないかというような文章ですが、本当はこういうことは全て子どもの口から聞きたいものではないでしょうか。そういうところからも表現力を養うというのも教育の一環ではないかと思うのですが、逐一聞かないと不安がるような親も増えているのでしょうか。まあ登録しなければメールが届くこともないので、嫌なら嫌で登録しなければ良いので迷惑だとまでは思いませんが、なんとなくやり過ぎのような気がするのは私だけでしょうか。