Star Wars: The Force Awakens - Rey実に濃密な138分。

スター・ウォーズ・シリーズが始まったのは1977年、私が小学校に入った頃で、まだその時はリアルタイムに映画館では観ていません。その後、小児科の待合室にあった「帝国の逆襲」のパンフレットに魅せられ、あまりに食い入る様に見ているため先生に「持って帰っていいよ」と言われて貰ったのを覚えています。しかしながらその後も映画館で観ることはなく、しばらく経ってからレンタルDVDで観ただけでした。結局初めて大スクリーンで観たのは「クローンの攻撃」からでした。したがって、筋金入りのファンとはいえないと思いますが、大好きであることは間違いありません。

というわけで、3年前にルーカスフィルムウォルト・ディズニー・カンパニーに買収され、続編が製作されると明らかにされた時からずっと楽しみに待っていた「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」がいよいよ公開されました。本当は初日12月18日に観に行くつもりでいたのですが、職場の忘年会を同じ日に設定されてしまったのであえなく断念することとなり、2日目の今日19日の初回に観に行ってきました。

ストーリーについては、姿を隠したLuke Skywalkerを探し求めるFirst Orderとレジスタンスの争い、とだけにしておきますが、Lukeの他Han SoloLeia OrganaChewbaccaC-3POR2-D2といった懐かしいキャラクターが続々登場し、それだけでも感無量といった感じです。特に、「ジェダイの帰還」以来、実に30年ぶりの再登場となる人達には懐かしさも憶えます。
Star Wars: The Force Awakens - Captain Phasma
また一方、新しいキャラクターもたくさん登場し、新世代のスター・ウォーズ世界を創り上げています。特に主役のDaisy Ridley演じるReyは非常に快活で、作品にみずみずしさを与えていていい感じです。新しいデザインのStorm Trooperはスッキリした現代的なデザインでいいのですが、ちょっと楽しみにしていたCaptain Phasmaは「アレ?」という感じでした。ただPhasmaはこの後の作品で活躍するような気もするので、まだ期待しておきたいと思います。

今作の監督はJ. J. Abramsになるということでそれも注目のポイントだったのですが、非常に良かったスター・トレックの時に「むしろスター・ウォーズのファン」と言っていたくらいですから、そのファンとしての思いのこもった、愛の感じられる作品になっていると思います。所々で映像的に「スター・トレック」と似た演出を感じる場面もありましたが、それはJ. J.の手法ということなのでしょう。ジャンル的に近いところもあるので仕方ありませんね。

とにかく、おそらく制作陣の誰もがスター・ウォーズのファンを自認していて、それぞれの愛を込めて作られた作品でしょうが、その強力なエネルギーでバラバラになってしまうことなく上手くまとめた素晴らしい作品になっています。早速興行成績は記録的なペースだそうですが、きっとまだまだ伸び続けることでしょう。私は明日も次男を連れて、今度は3D版で観る予定ですが、おそらくさらにあと3回くらい観ることになるのではないでしょうか。それくらい全く期待を裏切らず、押さえるべきところを押さえ、あっと言わせるところは言わせる、シリーズ最高傑作と言っても過言ではない作品だと思います。また早くも続編が楽しみで、2年後が待ち遠しいところです。