ちょっとしたロマン。
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安物にはないようですが、ある程度の価格以上のモニターの背面には一般に「VESAマウント」と呼ばれているFDMI (Flat Display Mounting Interface)というものに対応した10cmないし7.5cm四方のネジ穴が空いています。VESAというのはVideo Electronics Standard Associationというビデオ周辺機器の標準化団体ですが、この団体が定めている、フラットディスプレイを固定するための規格で、このネジ穴に各種マウント器具をネジ止めできるようにするものです。これを利用することでモニターの脚を外して、モニターアームや壁面にスッキリ固定できるようになります。

このモニターアームというのは私にとってはある種の夢のようなもので、高嶺の花だと思っていたのですが、Amazonベーシックのものが案外安く買えて物も良いということを知り、今後も在宅仕事が続くようなのでもっと業務環境に投資してもいいのではないかと思って購入してみました。

本当はまずは試しに1つ買ってみたかったのですが、幸か不幸か単品は売り切れで、2点セットの方は在庫があったのでこちらにしました。これは一つの箱に同じものが2組入ったセットとなっているのですが、やはり2組欲しいという人はそれほど多くはないということなのでしょうか。現在はちょうど特別キャンペーンで10%割引となっていて、ちょっと安く購入することができました。

実はこの製品はモニターアームで定評のあるErgotronのOEMとなっていて、LX デスクマウントアームという製品と完全に同一で、塗装色とAmazonのロゴが入っているくらいの違いしかないそうです。それでありながらAmazonベーシックのほうがだいぶ安価で、塗装色もマットブラックで落ち着いているのでお買い得です。延長アームなどErgotron製のオプションもそのまま使えるそうなので、必要なときはそれだけ買い足せばよいでしょう。

組み立てとデスクへの取り付けはいたって簡単で、クランプ部をデスクに固定したあと中間アームの穴に差し込み、先端アームをモニターのVESA規格のネジ穴に手回しネジで止めたあとでそのアームの穴に中間アームを差し込むだけです。取り付けの際の注意点はクランプを取り付けるにはデスクの縁に10mmから60mmの厚さの平面が必要ということくらいでしょうか。私のデスクはIKEAGALANTというものですが、裏面に鉄のフレームがあるので取り付けられない部分があり、これがちょっとした制約となりましたが、アームの長さでカバーできる範囲で無事に取り付けることができました。

アーム自体はしっかりした作りで安心感があり、安価なAmazonベーシックブランドの製品ですがまったく安っぽさはありません。黒いアームで良いならErgotronのオリジナル製品を選ぶメリットは特にないのではないでしょうか。

私はもともとデュアルモニターで使用していたのですが、先日購入した新しいMac miniが3画面まで対応できるということなので、これまで寝かせていた古いDell 2001FPという20インチのUXGAモニターを繋いでみようと思ったものの、脚が大きくて邪魔なのでどうしようかと考えていたところでした。なので今回はこの2001FPとIiyama X3291HS-B1という31.5インチのモニターにアームを付けたので、もう1台のASUS PB278Qという27インチモニターにも取り付けたいところです。これは単品の在庫ができて安くなったときですかね。