人が使う言葉というものは年月とともに変化していくものなので、「最近の若者の言葉が乱れている」などというつもりはまったくなく、気に入らなければ自分が使わなければいいというのが私のスタンスで、基本的に流行語の類は好きでないのでほとんど使いません。それでも新しい物事や感覚を表現するためには新しい言葉を使ったほうが便利な場合が多いので、そういうものについては特に気にせず使っていると思います。

しかし、間違いには敏感でも新しい言葉には柔軟な姿勢を取っているつもりの自分にも、最近気になっている言葉遣いがあります。それは、おそらく20代以下の人に多いのですが、質問に対してただ主語を省略するのではなく、助詞だけ残して「は(わ)」から答え始めるというものです。『正しい』日本語では「それは」と言うべきところです。

これがどういうところから始まっているのか知らないのですが、テレビでも一般人にインタビューしたときなどに聴くことがありますし、私の子供らも普段そういう言葉遣いをしているようです。先日改めて聞いてみると本人はそういうつもりはなかったようで、無意識に、ごく自然にそうなっているようです。

これは格別不愉快であったり不快であるということではないのですが、どうも座りが悪いような気がして落ち着かないのです。私の妻にこの話をしてもピンとこないようだったのですが、気になっているのは私だけなのでしょうか。インターネットでも検索しづらいので同様の意見はまだ見つけていないのですが、まさか私の耳が悪くなっているだけということではないですよね…