Harry Potter and the Goblet of Fire

ついに2005年もあと1ヶ月で終わりということになってしまいましたが、ということは毎月1日の映画の日、ということで、これまでのシリーズ中で最も面白かったと評判の高いHarry Potterシリーズ最新作、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」を観てきました。このシリーズはいつも映画を観る前に原作を読み返してから臨むようにしていたのですが、今回はとうとう本を開くこともなく劇場に足を運んでしまいました。例によって21:30から上映のレイトショーなのですが、公開からまだ5日しか経っていないということもあってか2スクリーンで併映しているにも関わらず観客はそこそこ入っていて、関心の高さを窺わせます。

今回の「炎のゴブレット」はシリーズ第4作となりますが、監督はまた前作の人とは交代しているため、前作までとはまた雰囲気の違う作品になっていました。これまでの作品があくまで人気書籍シリーズの映画化という感じであったのに対し、今回は単体の映画作品としてもそれなりの存在感のある、見応えのある作品になっているのではないかと思います。

ハリー・ポッターシリーズはハリーがホグワーツに入学してからの出来事を一年ずつ一巻に描いているものなので、前作から一年後という設定になっているわけですが、映画の方は毎年一作品ずつ制作するわけにもいかないので少しずつ遅れていってしまいます。ハリー役のDaniel Radcliffe、ハーマイオニー役のEmma Watson、ロン役のRupert Grintの三人やその学友らもそれぞれ成長期にあるので身体的な成長が目覚ましく、ネビル役のMatthew LewisなどはずいぶんDanielよりも大きくなってしまいました。このまま今のキャストで7年生の最終作まで作ってしまって大丈夫なのかと心配になってしまいますが、何とかなってしまうのでしょうか。

ストーリーの方もティーンエイジャーらしい甘酸っぱさを見せるシーンなどが織り込まれているのですが、一方でダンスパーティーのシーンではハーマイオニーもずいぶん綺麗になってしまったものだと妙な感慨にふけってしまいました。今作ではハリーも恋の落ちてしまうのですが、その相手であるチョウ・チャンが原作ではかなりの美人として描かれているので一体どんな綺麗な子を登場させるのだろう、と楽しみにしていた私はすっかり落胆してしまいました。中国系アメリカ人の少女の中では綺麗な方なのかと思いますが、日本人の目で見るとさほど魅力的でもないような気がします。まあ、好みは人それぞれなので私の目がおかしいだけかもしれませんが。

それはともかく、評判通り今回の作品はシリーズ中で間違いなく最高のできではないかと思います。作品の見せ方がこれまでとは違うので、監督が違うとこうも明らかに変わるものなのか、と感じてしまいましたが、そんなことを感じるようになったのは最近映画を良く観るようになったせいでしょうか。