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Mastodon

Mastodon今更ですがあえて。

今から1か月以上前のことになりますが、私が風邪で寝込んでいる間にインターネット界隈ではMastodonというマイクロブログが急に話題になっていました。Twitterが何年経ってもまともな収益が得られずに身売り話が出ているというのに一体何が新しいのだろうか、と頭痛でボーっとする頭で思いながらとりあえずIDを確保しておこうと登録だけしておいて、調べ始めたのは回復してきてからとなりました。

調べてみるとこのMastodonは分散型のマイクロブログで、GitHubで公開されているサーバーソフトウェアのMastodonを立ち上げれば相互に接続してフォローや返信、リツイートに相当するブーストなどができるというものでした。これはOStatusという分散型マイクロブログを接続するオープンな規格に基づいていて、GNU socialなどの実装とも相互に接続することができます。ユーザーはインスタンスと呼ばれる各サーバーに登録することになりますが、アカウントはインスタンスごとにそれぞれ独立したものになります。

これがなぜか日本でブームとなり、大学院生のnullkal氏が自宅サーバーで運営していたmstdn.jpがユーザー数世界一となったり、過負荷でサーバーが応答しなくなったり、さくらインターネットのサーバーに移転したり、その手腕を買われてドワンゴ入社したり…とごくごく短い間にいろいろありました。また、インスタンスごとのユーザー数ランキングではmstdn.jpとpixivpawoo.netが1, 2位を占め、その他のインスタンスでも日本人のアカウントが増えることとなり、タイムラインは日本語のトゥート(ツイートに相当、象の鳴き声toot)で占有されるような状態になってしまいました。これが外国人ユーザーの目にどう写ったかはちょっと心配だったのですが、どうやら問題になるほどではなかったようです。

分散型であるということは運営側にとってコントロールが難しいということになります。タイムラインを見ていると無意味に卑猥な言葉をトゥートするユーザーが何人もいたりしますし、pixivが運営するpawoo.netでは法的あるいは道徳的に問題のあるイラストなどを投稿する人が多かったため他のインスタンスから接続を切られてしまうという事がありました。しかし、企業や権力によりコントロールされておらず自由であること、そして技術的にオープンであることには大きな魅力がありますので、ブームから1か月経って落ち着いてきたところから、どうなっていくのか興味深いところです。

QLine

QLine Detroitきれいなうちに乗ってみたい。

アメリカでは公共交通機関で満足に移動できるのはニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコといった数えるほどの大都市だけで、その他の地域では日本に住んでいる人には想像できないほどの車社会になっています。しかし、実は第二次世界大戦の頃まではそこまでではなく、鉄道網がそれなりに整備されていて、各都市には路面電車などが走っていたのですが、長距離の移動は飛行機に、近距離は自家用車に置き換えられてしまったのでした。

アメリカのモータリゼーションの中心地であるデトロイトもその例外ではなく、1863年から1956年までの100年弱の間、市内を路面電車が走っていたとのことです。結局それはバスによって置き換えられることになってしまったのですが、終焉から50年後に復活が検討され始め、それからさらに11年後の今年、つい先週末にQLineという愛称で再び走り始めることとなったのでした。

工事は私が駐在している2013年末頃から始まっていたので、帰国までに完成して乗ることができないだろうかと思っていたもののそれは叶わなかったのですが、Twitter公式アカウントなどで状況を逐次確認しながら楽しみに待っていて、ようやく晴れの日を迎えたということでめでたく思っているところです。最初の週は無料で乗車できるということだったので市内も賑わったのではないかと思いますが、復活しつつあるデトロイトの街にまた明るい話題となってくれているようです。

路線はミシガン州の州道1号線の一部でもあるWoodward Avenue上のほぼ真っすぐの路線であまり面白みのあるものではありませんが、利用者が多くなれば路線の延長や追加も検討されるのではないでしょうか。悪名高いデトロイトの中でも比較的治安の良い地区を走っているのはもちろんですが、ダウンタウン中心部からの5kmほどの沿線にはDetroit Tigersの本拠地Comerica Park、来シーズンからDetroit Red WingsDetroit Pistonsの本拠地となるLittle Caesars Arenaがあり、Detroit LionsFord Fieldもすぐ近くで、さらにデトロイト美術館の前も通るようになっています。Amtrakの駅にも接しているので、鉄道の利便性も上がるでしょう。

料金は3時間以内$1.50、一日$3.00ということなので、気軽に利用できるのではないでしょうか。私が住んでいたアナーバーのバス料金も1回$1.50でしたが、乗り換えは1回のみ、一日券は$4.50だったのでそれよりは安価です。なお、チケットは電停の端末の他にiOSAndroidのアプリやウェブでも購入できるということで、こういうところがアメリカの先進的で柔軟なところだと思います。

車両はアメリカのBrookvilleという会社のLiberty Modern Streetcarsというものが6編成購入されたようです。リチウムイオン電池を搭載していて、架線のない区間も走行できるようになっている先進的なシステムにより、路線の60%の区間は架線が設置されていないとのことです。アメリカ人によるアメリカのための路面電車として売っているようですが、各地で見直されてきているのでそれなりの市場規模があるのでしょうか。

ということで、私はまだ写真や動画でしか見ていないので、早くこの目で見て、できれば乗ってみたいと思っているのですが、出張の間にデトロイトのダウンタウンへ行くというのは難しいかもしれません。

Guardians of the Galaxy Vol. 2

Guardians of the Galaxy Vol.2 - Baby Groot「リミックス」の意味わかってますか?

今日は次男の15回目の誕生日ということで例年通り休暇を取って家にいたのですが、当然ながら次男本人は学校に行っていたので、結局それは休暇を取るための口実というかきっかけに過ぎません。そういうことでもないと有給休暇を消化することもできないので、私は毎年家族の誕生日と結婚記念日には休むようにしていますが、だからといってどこかへ出掛けたり、ごちそうの準備をしたりするというわけではなく、ただただのんびりしているのが通常のパターンです。ただその代わり、昨日の日曜日には次男と駅前へ行って服を買ってやり、映画を一緒に見て、美味しいバーガーを食べてきたのでまあ問題ないでしょう。

ということで昨日観てきた映画というのがとても面白かった「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の続編、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス」です。原題では”… Vol.2″となっていて今後の続編にも問題ないようになっているのですが、「リミックス」の次はどうするつもりなのかちょっと心配です。いつも思うことですが、邦題の付け方にどうも考えが足りないような気がします。それはさておき、今回もとても面白い作品に仕上がっていました。

冒頭のMarvelロゴがAvengersのキャラクターたちが描かれたちょっとリッチなものに変わっていて「おっ」と思った後、オープニングからBaby Grootのかわいさ全開です。前作の最後の方で仲間をかばってバラバラになってしまったものの、残った枝をRocketが挿し木して育てたのがBaby Grootですが、今作では最初から最後までかわいくて仕方がありません。一番たまらないのは宇宙船のシートに座ってM&M’sか何かを食べているショットでしょうか。

また今回も全編に渡って笑いがいっぱいです。前作はアメリカで観たので笑うところがわからなかったということもありましたが、今回は字幕の助けを借りて大いに楽しみました。しかし、字幕とセリフではタイミングが違うので、字幕が先に出てネタバレのようになってしまうこともあって難しいところです。また、本作をより楽しむためには80年代のTVドラマ「ナイトライダー」について知っておいた方がいい、というか「ナイトライダー」を知らないと何が面白いのかわからないということになると思います。ネタバレになると悪いのでこれ以上は言いませんが、知らない人はWikipediaでも読んでおくといい…と言いたいところですが、このページは情報量が膨大ですね。

他にも様々なネタが仕込まれていて、今回は下ネタもあってレーティング的にも問題ないんだっけというのはあったのですが、エンドロールまで小ネタがあって楽しめます。最高なのはエンドロールの最後の方にあるのですが、恐らく日本人には気づきにくいところではないかと思います。観た後で気になる方はScreen Rant: Guardians of the Galaxy 2: All 5 Post-Credit Scenes Explainedというページの前置き部分に書かれているのでご覧になってください。なお、このページで紹介されている通り、本作はエンドロールに入ってから5つもポストクレジットシーンがあるので、最後の最後まで席を立たないことをお勧めします。

もう一つ、本作ではやはり音楽が大きな役割を果たしていて、70、80年台のノリの良いポップスが何曲もかかって楽しいです。これは前作でPeterが母親から最期の時に贈られたカセットテープに入っていた、ということになっているようですが、それが本作のサウンドトラックとして映画公開のしばらく前から発売されていたので私も購入して、これがどんなシーンでかかるのかなと思いながら聴いていました。映画を観たあとはそのシーンを思い浮かべながら聴くことになるので、印象もまたちょっと変わりますね。ちなみに次作ではZuneを使うのでしょうか。Zuneなんてまた懐かしい…と思いましたが、結局日本では発売されなかったのですね。

Guardians Of The Galaxy, Vol. 2
Guardians Of The Galaxy, Vol. 2

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ということで、次男にはちょっとわからなかったところがあったものの、それでもそれなりに楽しめたようです。しかし、やはりこの作品は私の世代向けかもしれません。